ちょっとした待ち時間ができたもので、本棚の片隅の雑誌を手にとって開いてみました。表紙にシミなどもありますけれど、ご容赦を。
1985(昭和60)年の「電気車の科学」です。ちょうど、私が勤めていた会社が発行した月刊誌なのですが、表紙は国鉄205系のデザイン検討のイメージ図。幾つものデザイン案が検討されていたことが解ります。

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 本の中には、車両デザイナーなどによる研究論が何編か掲載されているのですが、近畿車輛の南井建治さんが、自分の文章の締めとして、こんなことを記されています。
 「(前略)鉄道も、単なる輸送産業から、サービス産業へと変化して行く必要があると考えられる。効率第一の、とにかく運べば良い状況から、移動とするサービスを販売するように変化していかなければならない」
 また、巻頭言を当時国鉄運転局長だった山之内秀一郎さんが執筆しており、その中には
 「企業が発展するためには常に新しい商品を生み出すことが不可欠である」

 どちらも、まったくその通りで、お二方の文章には、他にも紹介したい言葉が幾つもあります。
 翻って現在の鉄道を見ると、北海道での各種サービスの中止など、この2つの言葉からは逆行するような事柄が連続していることが気になります。そこには「どうせ何をやっても駄目でしょう」というメッセージを読み取ることができます。

 けれども、鉄道会社として経営が続けられるのであれば、何だかの元気は見せて欲しいものです。それは、リーダーシップでもあります。例えば、何かの食べ物屋さんに入ろうと考えたときに、2軒店が並んでいたら、魅力を感じるお店に入ることを選びますよね。でも、鉄道会社は地域を独占するという性格があるからか、そういう魅力作りは、昔から上手ではありませんでしたし、今も、上手くなろうとはしていない。このお二方の言葉にも、まだ景気が悪くはなかったものの、曲がり角を迎えている鉄道に対して、何かを感じていることが窺えます。

 一つのサービスを中止するのであれば、その代わり何か別のものを始めないと、どんどん魅力はなくなってゆく。でも、それでも仕方ないとする鉄道会社の姿勢が、もう本当に利用客を怒らせて、というか、呆れさせてしまっている気がしてなりません。

 何も大それたことを期待しているわけではありません。新しいことを始めて鉄道の魅力作りをする、その何かを。何でも良いから見せて欲しい。32年前の雑誌を開いて、そんなことも感じました。

昨日アップした江ノ島電鉄極楽寺車庫の写真は、同じ写真と同じ文章をフェイスブックの方にもアップしたのですが、すぐにコメントがつき、写っている車両の色から考えて、写真が撮られたのは昭和40年代後半だろうという推測がなされました。
何名もの人が幾つかのコメントを積み重ねていった結果、そういう結論が導き出され、こういう時のネットの積み重ねというものは、本当に個人の能力をすぐに凌駕してしまう。凄いものだと思います。

その一方でフェイスブックでは、嫌な思いもしました。書き込みをする直前にも、友人と電話で写真論をしていたもので、少し気持ちが高ぶっていたのでしょうね。その延長のような気持ちでアップされている写真にコメントを書いたのですが、私の気持ちが伝わらず、私の書き方を否定するコメントが返ってきました。私としては舌足らずであったという非はあるのですが、自分なりに相手の気持ちも考えた上でコメントしたつもりなのに否定されましたから、辛かったです。まあ、これもSNSではよくある行き違いなのでしょうけれど。

何もかもを併せ飲み、自分で取捨選択をして粮とする。
現代は、大変な勢いで勉強できる時代でもあるけれど、何かと大変な時代でもあります。
もし、例えば「書き魔」であった田山花袋が端末を持っていたら(花袋の有名な小説というのは数少ないのですが、膨大な数の、今日で言うところの旅行ルポを遺しています)、どうしていただろうなどと、意味の無いことを考えてみたりして。

今日は、これで寝ることにしましょう。








この2日間、ひらすら掃除をしまくって、とは言っても掃除できたのは自分の部屋の2/3程度の場所でしかないのだけれど、それでもこの場所だけは、部屋のあちこちに本が山積みになっていることを我慢してもらえば、友人くらいは招き入れられるようになった。すると、家全体をきれいにするには、あと何日かかるのだ?
 ともあれ、こんな写真も出てきました。昭和40年代の初めかな。極楽寺車庫。こんなのどかな場所でも、今とはまったく風景が違っていることが解る。まあ、ここは、大改修したしね。それから、当時の中学生くらいの小さな子供が、このような場所に堂々入って写真が撮れているというのどかさも、大違い。つまりは、良い時代だったということでしょう。

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古い時代――だいたい70年代か、80年代の初めまで――の鉄道模型雑誌を読むのが好きだ。
 この時代は今日ほど製品が飽和状態になく、だからモデラー自身が、次に何を作ろうかという課題に嬉しく悩み続けていたし、雑誌自身にも業界を導こうとする力が強かった。
 殊に「ミキスト」「パイプスモーキング」という各誌編集主幹による評論は読み応えがあって、TMSの山崎氏がヨーロッパの鉄道模型を、最後まで「玩具的」と誤解していたのは今もって残念だけれども、それはさし置いても、時に何かを堂々と批判する姿勢は、痛快だ。ある号の「パイプスモーキング」の、「そんな調子では、いつまで経ってもレイアウトなど作れない」という、読者への語りかけ、もっと言えば叱咤、もっと言えば批判なども、これまた痛快で、こういう「質の良い怒り」を提供することも、メディアの重要な役割であることを思い知らされる。その怒りに読者が触発され、賛同したり、反論したり、そうやって、全員の意識が高まってゆくものだとも感じる。
 翻って、別に鉄道模型雑誌を指すことはないが、(自分が携わっているものまで含めて)現在のメディアのなんと、事なかれ主義なことだろう。怒ることも、褒めることもしない。そんな調子だから、読者が育たず、その証拠がSNSの世界の言い合いの、何と不毛なことか。語彙、含蓄がないのに、言葉の数だけはやたらに多い。
 「日本の鉄道模型は、このままではいけない。なぜなら~」こうして続く言葉には、時には同意できないものもあったけれど、刺激されること大だった。
 メディアは、もっと良質の怒りを提供して欲しい。しなければならないと思う。
 自分ももう還暦。さて、あとどれくらい「質良く」怒れるか?いろいろ難しい。 

遅くなってしまいましたが3月20発のプレスリリースです。
4月15日に「お茶満喫ツアー」が開催されます。
(当方で適宜文字に色を付けてあります)

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4月15日(土) お茶満喫ツアー
川根茶の日 お茶への理解を深めよう

地域の茶業関係者と行政機関などが組織する「川根お茶街道推進協議会」(会長 鈴木敏夫 川根本町町長)では同会で制定した「川根茶の日」に合わせ、川根茶へのより深い理解、お茶の消費拡大などをめざし、同日に近い4月15日(土)に「川根茶の日 お茶満喫ツアー」を実施します。
ふだんではできないお茶関連体験イベントが多数。この機会に静岡県でも有数の茶産地で「川根茶」を体感してみてはいかがでしょう。詳細は以下のとおりです。

川根お茶街道推進協議会
静岡県川根本町、島田市の茶業関係者、行政機関関係者が一同に会して発足させたものです。南アルプスを源流とした大井川水系の恵まれた環境と茶農家の絶え間ない努力により静岡県はもとより日本でもトップブランドとなった「川根茶」。その品質向上に努め、長年育まれてきた川根茶の文化や歴史、また、お茶に関わる人々の暮らし等をテーマに川根茶を生活の中心にした豊かな町づくりを目指してさまざまな取り組みをしている団体です。

川根茶の日
二十四節季のひとつ立春(2017年は2月4日)から数えて七十七日目を「川根茶の日」(2017年は4月21日)と定め、川根路の基幹産業である茶業に対する理解、お茶の消費拡大をめざし、制定されている日です。

ツアーの概要

旅行日
2017(平成29)年4月15日(土) 日帰り・予約制
旅行代金
大人1名 3,200円 小人1名(4歳~小学生) 2,200円 ※3歳以下の方はお問い合わせください
募集定員
48名(定員になりしだい締め切ります) ※最少催行人員20名
当日受付
大井川鐵道 新金谷駅前 プラザロコ 11時00分~11時30分
申込先
大鉄観光サービス本社営業所 (電話 0547-46-3131)


いつ、自分が何をしたことが引き金になったのかは定かでないのだけれど、この2~3日、ネットにつなぐと「古いドライバをアップデートしろ」という案内が、しきりに表示され、鬱陶しい。
「案内」を受ける側としては、昔存在したらしい「押し売り」がやって来たような気分で、つまり彼らは人の家に勝手に上がり込み、ゴムひもを買えと言っているのである。
 対策としては、PCの何とかかんとかの、何とかかんとかを削除すれば良いだけなのだろうが、嫌なのは、こういう「商売」の感覚が、当たり前のものとなっている風潮である。どこぞの会社の紳士然とした部門長が、一日⒛時間PCに向かっている部下に「構わないから、やっちゃえ」とこの手の「押し売り」を推奨しているのだろうか?もっと嫌なのは、その部下たちや、さらにその部下の世代が何かを任された時に、この方法が当たり前という基準ができてしまうことである。
 体の良い「押し売り」が、合法のもの、当たり前のビジネスとして認められる世界。嫌だなと思う。ある意味、楽な会社だろうなと思う。
 ところで、文章を書く仕事など、ありませんか?
 今なら、価格、納期など、諸々、相談させて頂きます。

追記:同じ記事をフェイスブックにアップしたところ、脆弱なソフトウェアを放置することの危険性を指摘するコメントがすぐに、つきました。何事も前向きに研究しろ、ということなのでしょう。ありがたいコメントだな、と思いました。もっとも、それであれば、もっとユーザ―の気持ちを大切にしてほしいというグチもちょっぴり。


東洋経済オンラインに寄稿しました、伊豆急「1両だけで走る旧型電車」復活の狙い」が掲載されました。ファンには嬉しい旧型電車復活も、非採算の車両が増えるだけという懸念の中で、それでも電車が復活した背景には、社長の決断があったといいます。

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写真提供:伊豆急行株式会社

一応は鉄道写真です。箱根登山鉄道の宮ノ下~小涌谷間にある箱根町立温泉幼稚園。廃校となった温泉小学校の校舎の1階部分を利用して、今は幼稚園として運営されています。けれども、この日玄関を掃除していた先生と思しき人にお話を伺ったら、その幼稚園もこの3月限りでおしまいになってしまうのだそうです。なんでも、園児さんが3人しかいないのだとか。校舎の向こうに箱根の山並みが連なる本当に綺麗な場所なのですが、少子化の波は、このような所にも押し寄せているのでした。

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お手伝いさせて頂きましたメディアックス刊「湘南新宿ライン」が手元に届きました。記事を書いていて感じたのですが、開通した頃の湘南新宿ラインは、山手線の西側から横浜に帰ろうにも、「来ればラッキー」程度の運転本数で、今日の姿など想像できませんでした。次に相模鉄道の新線が開通すれば、またこの地図も大きく塗り変わるのでしょうが、相模鉄道が長躯高崎まで乗り入れ、なんてことにはならないのでしょうね。グリーン車もトイレもないから。

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2アーティクル続けてとなりますが、大井川鐡道のプレスリリースです。
3月3日発。夜桜列車運転の情報です。今年は往路の牽引に蒸気機関車が抜擢され、お座敷客車、展望車も連結されます。

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お花見列車で家山へ

夜桜列車 今年は蒸気機関車が登板します
大井川鐵道(静岡県島田市)は沿線にある桜の名所「家山」へ夜桜を見に行く「夜桜SL列車」を3月31日(金)と4月1日(土)のみ運転します。「夜桜列車」は昨年(2016年)より運転を始めましたが、今年はグレードアップ。蒸気機関車が登板し「夜桜SL列車」としての運転です。
桜シーズンとは言え、夜は花冷えとなりますが、列車内は蒸気機関車から供給される蒸気を使った「蒸気暖房」でじんわり暖か。ふだんは連結しない「お座敷車」「展望車」も連結し、特別感満載の列車です。
2017年、家山の桜へのお出かけは特別列車「夜桜SL列車」でのお出かけはいかがでしょう?詳細は以下のとおりです。

運転概要
運転日
2017(平成29)年3月31日(金)、4月1日(土)
運転時間
新金谷駅発 18時00分
家山駅着 18時28分
家山駅発 20時14分
新金谷駅着 20時44分
※金谷駅~新金谷駅間は接続電車をご利用ください

列車編成
(←家山)蒸気機関車+旧型客車+お座敷車+お座敷車+展望車+電気機関車(新金谷→)
旅行代金
大人1名 5,500円(展望車にご乗車の場合は6,000円) 小人1名 3,800円
(内容:金谷~家山往復乗車券、急行料金、おつまみ、缶ビールまたは甘酒、お子様はジュースとお菓子)
募集人員
各日150名(最少催行人員 70名) ※定員になりしだい締め切ります
申込み先
大鉄観光サービス本社営業所(電話 0547-46-3131)

列車について
・蒸気機関車
写真撮影イベントツアー「ナイトトレイン」以外で旅客列車としてSL列車が走るのはたいへん珍しいことです。夜間、ホームにたたずむSLの凛々しさをご覧ください
・蒸気暖房
春といえども夜はまだ冷えます。冷えた体をあたためるのは熱燗ではなく、蒸気機関車から供給される蒸気暖房。身も心もじんわりとあたためてくれます
・電気機関車
新金谷への帰路は1949(昭和24)年、大井川鐵道本線電化時から在籍するE10形電気機関車が担当。重々しいモーター音は昭和の鉄道サウンド満載
・客車
団体専用として使うことが多いお座敷車と展望車ですが、夜桜列車には特別連結。仲間でわいわい、がやがやのひと時をお過ごしになるもよし、旧型客車でジョイント音に耳をすませながらひとり、心しずかな時間を過ごすのもよし。お好みの客車をご選択ください

目的地・家山
家山は静岡県でも有名な桜の名所のひとつで3月25日(土)から4月9日(日)まで「かわね桜まつり」を行っています。昼間の桜もあざやかですが、ライトアップされた「家山の夜桜」も大変あでやか。家山川緑地公園(家山川堤防)や桜トンネルの夜桜をお楽しみ下さい。なお、旅行日あたりの夜は冷え込むことが予想されます。暖かい服装でお出かけください。