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 後ろ髪をひかれる思いで、境内を後にします。こういう時はたいがい「今度、改めてゆっくり来よう」と思うのですが、それが実行されないことも多々あります。なぜか、そうなってしまう。

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写真は停留所から境内に続く道にあるケヤキ並木です。東京都の天然記念物に指定されているのだそうで、そばに建っていた案内看板の説明によると、現在は4本が残るのみの巨木は、昭和12年頃には18本があったのだとか。その頃の眺めは、どれほどのものだったのでしょう。昨日も書いたように、この一角だけが周囲の喧噪から隔絶されたようにひっそりとしていて、その静けさに心が洗われる思いがする。静かであることは本当に財産ですね。この一角に建っている住宅、マンションが、なんだかうらやましくなりました。

 帰り道の道すがらでは、遠くから路面電車のタイフォン(警笛)が聞こえてくる。それがかえって静けさを強調してくれるかのような。松尾芭蕉の世界みたいですね。そういえば、有名な「古池やかわず飛び込む~」という句については、「実際に、カエルが水の音を立てて池に飛び込むのを見たことはない。カエルはすべり込むようにして、水に入る。だから、あの句はウケを狙って作ったのかもしれない」という説を、嵐山光三郎さんの著書で読んだことがあります。きっとそうなんだろうなあ。芸術の創造の世界の葛藤には、深淵なものがあります。

「静けさや、タイフォン響く、鬼子母神」って、これは創造の葛藤の産物ではなく、「まんま」です。

 次は、どの駅で途中下車をしてみよう?

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