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 鉄道を好きになった人にその「なれそめ」を伺うと、たいがいは「子供の頃に線路の近くに住んだ」とお答えになります。そうすると、我が子を鉄道ファンに育てたければ、線路の近くに住めばよく、そうでなければ、線路から遠い所に住めば良いということにはなりますが、まあ、相手が何であれ、好奇心、探求心を欠かさずに持ち続け、豊富な知識を備えた人生を送るというのは望ましいことでしょう。

 それでは鉄道を好きになって良かったのか?と問われたとして、今は自信を持って「Yes」と答えられます。これまでずいぶんとあちこちに行きましたし、写真を撮りたいがために、累計すれば相当な時間を線路に近くに立ったまま過ごしているでしょうし、無駄もおびただしいのですが、でもまあ、自分の好きなことについて、色々なことを語れるようになれた。これももちろん、自動車や、飛行機や、あるいは食べ物でも何でも良い、何かを好きになっていれば、鉄道に限った話ではないわけですが、鉄道を好きになったことにはそれなりの良さもあります。

 やはり鉄道好きの間でよく使う台詞に「あと何年か早く生まれていれば…」というものがあります。これは自分があと何年か早く生まれていれば、今はもう見ることができない憧れの車両を見ることができた…ということを悔しがる台詞です。私の場合で言えば、現役の蒸気機関車(SL)を見ることはできましたが、全国の森林鉄道、軽便鉄道を見ることはできなかった。現代でいえば、今の東京の子供たちは、あと何年か早く生まれていれば、東京駅で0系新幹線を見ることができたとか、そういう風に使うわけです。

 そうして考えると、鉄道を好きになった人の多くは、そういった見果てぬ夢ばかりを追っているのですから、これは本来的にはとてもロマンチックな趣味なのだとも言えそうです。その結果、地理や歴史の勉強にも熱心で、そうそう、鉄道を好きな人はよく、相手の住んでいる場所や、生まれた場所を最寄り駅で聞くことをする。その結果、例えば「広島の東城です」と答えられると「あ、芸備線の新見の近くですね」と即答し、「何で知っているんですか?」と、むしろ気味悪がられるのですが、あれは鉄道ファンの得意技です。実生活には役に立ちませんが。

 そのような次第ですので、彼らが電車が走っているのを見てニコニコしていたとしても、そのことを蔑んだり、呆れたりはしないように。彼らがそこに至るには長い歴史があるのであります。私自身、決して線路の有無で今の家を選んだわけではありませんが、1度だけ、自宅への帰り道で「ドクターイエロー」を見た時は、思わず立ち止まってしまいましたから、偉そうなことはいえません。

 さて、「旅日記」と題するブログながら、運動会などを除けばまだほとんど旅に出かけておりません。どこか近場にでも出かけなければいけませんね。明日あたり、天気はどうだろう?

*池口英司に学ぶ写真の撮り方コーナーやおトクな鉄道旅行情報を網羅した「鉄道旅行なび」はこちら*

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