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 先日、中華料理を食べて中国旅行を思い出したということを書きましたけれど、それでは3回行った中国旅行の中で、いちばん美味しかったものは何だろうと考えてみると、これはまあ、私が海外で最高級の店に行っていないということが大きな理由とはなっているのですが、瀋陽だかどこかで食べた北京ダックであったかもしれません。それでも、それが世界一なのか?と問われると、同じレベルの料理は日本国内でも食べている。今はインドに滞在している仕事の仲間が、「日本に帰ってくると、カレーが楽しみ」と言っていましたから、そんなものなのかもしれません。日本人の舌向けに、手間をかけているから、海外で食べるよりも美味しいということでしょう。

 それでは他の国で食べたものの中で、これは美味しかったというものは何だろう?色々と考えて、行き当たったものは、ドイツ・ニュルンベルグの展示会会場の中庭で売っているステーキバーガー。シンプルなものです。ステーキが、やや固いバンズに挟まっているだけ。ただ、このステーキが大きくて(まずバンズからはみ出した両側の肉を食べることから始めなければいけない)、しかも美味しい。それでは値段はというと、当時でだいたい600~700円くらいのものだったと思います。日本であの肉を食べたら、3000円?4000円?まあ、値段のことはさしたる問題ではありませんが。

 けれども、そんなものです。海老沢泰久さんの小説「美味礼賛」の中には、フランスの田舎の偶然行きついた小さなレストランで出されたエビが、主人公に同行した奥様が「何よ?これ」と言って驚いたというシーンが描かれていますが、私は、それほどの味には出会えていないのです。これは先にも書いたように、一流の店に行っていないからですが。ともかく、ディナーまで含めて考えてみたところで、中庭のステーキにかなわない。

 それではシンプルに朝食はどうだろう?と考えてみると、ボリュームが凄かったのは、何と言ってもアメリカ。ラスベガスで泊まったホテルの朝食は、1ドル50セントのバイキングでしたが、そこはアメリカです。朝食会場は体育館のような広さで、そこにあらゆる料理が並んでいたのでした。それだけ価格が低いのは、「みなさん、博打をやってね」という計算があるからですが、まあ、あれにかなうものには出会っていない。20年前のあの旅行の時に、今のデジタルカメラがあれば、写真、撮りまくりだったのでしょうけれど。

 さらに一歩進んで、量は問わない、美味しかったものは?と考え続けてゆくと、かなり考えた結果、東伊豆の片瀬白田で泊まった小さな旅館を思い出しました。大がかりなものが出るわけじゃないんです。朝になって、旅館の人が、近所の漁師さんから鯵を分けてもらい、それを焼いたものが出たのです。

 これが美味しかった、とっても。
 そんな次第で、世界で一番美味しかったものは何かというと、それはロサンゼルスでもなく、パリでもない。伊豆にあった鯵であったと。何だか、「ネズミの嫁入り」のような話で、落ち着いてしまったのでした。

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