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 これは先週のことですが、仕事の取材で小海線を旅してきました。清里では一度、下車。ある程度予想できていましたけれど、かつては若い女性で賑わっていた清里駅前は、いま、廃墟のようになっていました。もちろん、営業を続けているお店も幾つもあるのですが、日曜日の午後3時だというのに、もうお客さんが「退けて」いて、見ていて何だか可哀想でした。

 私が学生時代、あるいは社会人になりたての頃は、本当によく小海線沿線に出かけたものでした。それはこの地域が首都圏からさほど遠くなく、けれども日本離れした高原の雰囲気があったことで、それは多くの人が感じることと同じであったのだと思います。それから、田宮二郎が主演を務めた「高原へいらっしゃい」というテレビドラマの影響もあったのかもしれません。あのドラマは、冒頭のキャスト紹介のバックに小海線の映像が使われ、主題歌を小室等さんが歌っていた。高校時代には、人並にフォークソングに熱中していましたから、そんなこともこのドラマの魅力となっていました。

 それにしても学生時代には、今は横浜の自宅から3時間足らずで到着することができる小海線に、よくもまああれだけしょっちゅう、夜行列車で出かけたものだと思います。その理由を考えてみると、夜行列車に乗ることで、それだけ遠くに行ける気分になれた、本格的な旅行をしている気分になれたからであったのかもしれません。そういえば70年代初め頃は、この「遠くへ行きたい」という言葉も、私たちの世代のキーワードになっていたように思います。

 今の清里は、あの時代の主役であった「アンノン族」の姿もなく、この地域の本来の姿である牧歌的な雰囲気を取り戻しつつあるようにも感じました。それであれば、「夢よ、もう一度」と、また小海線沿線に通っても面白いかもしれない。そんなことも感じた旅となりました。

きよさと_convert_20180602235738
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