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泉鏡花の紀行文集。いったいいつ購入したのか、まるで見当がつかないが、腰巻もきれいなままだったし、大きな書店で購入したのだと思う。昨日は一日の三分の一くらいは掃除に当て、そうしたらこの本が出て来たのでした。

文章を読んでみると、文体がさすがに古く、すらすらと読めない。もっとも、当時の人にとっては、このリズムをして名文としたのでしょう。そうすると、鏡花よりも先の世代であるのに、かなり現代風の書き方を完成させていた漱石は、当時の「知識人」からは叩かれたのではなかろうか?などと、このあたりは日本文学の歴史には疎いので、まるで解らない。それから、この鏡花や、例えば大町桂月あたりが腕を振るった文語体の作品が、どういう経緯で廃れていったかのかも知りたい気がします。

で、ちょっと嬉しくなったのは、逗子への旅の中の「日影の茶屋」のように、今も老舗として構えている店の名が出て来たりすることで、本で見つけたその名には、店自身が語る能書きよりも遥かに親しみが感じられ、自分がちょっと偉くなったような気持ちになれるのでした。

でも、この逗子の話の冒頭「五日、午後二時二十五分、横須賀行き汽車にて東京発。約三時間ばかりにて、逗子の停車場に着く」とあるけれど、こんなに時間がかかったのだっけ。

泉鏡花_convert_20180311000155
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