Facebookの友人が、こんな記事があることを教えてくれました。

つくばエクスプレスで「トラブル・不祥事多発」一体なぜ⁉

 つくばエクスプレスの現状に触れ、事故が起こる可能性があるという指摘です。
結論は間違ってはいません。小さなトラブルが起こっており、将来的に大事故が起こる可能性もあるというものです。
ただ、この結論は、すべての鉄道会社について言えることであり、さらに言えば、航空会社や、バス会社や、タクシー会社についても言えることです。
 記事を読んだ感想は、「それではこの記者は、他の鉄道も取材して、その上でつくばエクスプレスを危険である」と思ったのだろうか?ということです。例えば、最近になって遅延が多く発生していると言われるJRの中央線や、東急田園都市線であるとか、限られた予算の中で文字通り苦闘を続けている銚子電気鉄道などの現場を知り、さまざまな比較を行った上でつくばエクスプレスを取り上げているのか?ということです。
 まず、そのようなことはしていないと思います。たまたま、この記者さんか、編集担当者がつくばエクスプレスを利用していて、テーマに採りあげようと感じたのでしょう。
 記事中には、「利用者が増えたのに職員は数名しか増えていない」であるとか、「ドアセンサー」の問題が挙げられていますが、将来の利用者増は、この鉄道が開業した時から見込まれていたことで、そうなっても対応ができるように、自動化であるとか、バリアフリー化が当初から進められたいたわけです。開業後のつくばエクスプレスにインタビューに行った際に、担当の方は、「当社にはバリアフリーの推進という考え方はありません。なぜならそれは、最初から当たり前のこととと考えているからです」という旨のことを仰っていたことも印象的でした。最初からシステムが整備されていたから、利用客増にも対応できているわけです。
 ドアセンサーの問題は、私は東京急行の方にお話を伺ったことがあります。同社は近年になって遅延が多くなっており、批判の対象となっているようなのですが、それはドアセンサーの作動が一因であり、特に皆が厚着になる冬場が問題なのだとのことでした。そういう比較がなされているなら、「つくばエクスプレスは危ない」という書き方はできないはずです。

 誰のために記事を書くのか。もちろん、利用者のためであるはずですが、それであれば、潜んでいる危険を不正確に指摘してはならない。それは当たり前のことで、結局は、何でもよいから煽りたいという根底の部分が見え隠れするのが、どうにも切ない限りです。聞いた話では、ネット上にニュース記事をアップしているところは、いつもアクセス数を稼ぐことに必死になっているのだとか。媒体が注目されなければ死活問題となるのは書籍でも同様ですが、どうもネット媒体は、その傾向が強すぎ、行動が短絡的に過ぎるように感じらるのですが、どのようなものでしょう?

 自戒も含めて。

念のための追記:現代の駅は自動改札機や監視カメラ、ホームドアなどの普及によって、可能な限りの省力化が進められているのは、皆、ご存知の通りです。そのことによる弊害も認められ(例えば弱者に対する人による案内が少なくなってしまう可能性がある)ますが、それは鉄道会社にとっての共通のテーマでもあります。もし、4名の増員だけでは不十分であるとするのなら、対案を書き、その根拠も記して、初めてその意見は説得力のあるものとなります。根拠なしに数字を持ちだし、利益優先などと記してみても、それが単なる八つ当たりとしか捉えられなかったとしても、仕方ないのかなと感じます。


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挟み込みと言うんでしょうか、ドアに挟まれる人、多いですね。センサーの問題と言うより、挟まれる人の問題のような気がします。

地下鉄で呆れる場面を目撃しました。閉まる寸前に手にした鞄を挟ませてドアを開けさせ、滑り込んで乗り込む手口です。

手慣れた風で淡々と乗り込んできましたから常習者のようでした。

日本の鉄道は海外と違い親切すぎると批判が出るくらい、ドアが閉まる、気をつけろと安全ドアが設置されているところでさえ何度もアナウンスがあるのに、それを無視して、あるいは乗りこめない所に無理矢理乗ろうとするから挟まれることが大半じゃないかと思うのです。

叩きやすい方ばかり叩かないで、乗客側の問題の方も取り上げても良さそうなんですけどね。


2017.11.12 06:29 URL | さなえ #xIfOb9UY [ 編集 ]

さなえさん、コメントありがとうございます。

車両のドア挟みについては、仰るとおり、エレベーターのドアと同じ感覚で、腕などを挟んでいる人がいるようですね。ドアが閉まらないと、車体側面の赤ランプが消灯せず、これが消えたのを確認しないと列車は動かないという仕組みではありますが、もしも、何かの加減でランプが消灯してしまったら、列車が動きだす可能性があります。
 新幹線での唯一の死亡事故か、ドアに挟まれた乗客がホームを引きずられたというもので、ここで改めて記すまでもなく、これは大変に危険な行為ということになります。これを防ぐ意味でも、ホームドアの設置が急がれているのですが、実はこれがなかなか重いもので、ホームに補強が必要なところでは、容易に設置ができないのだとか。
 昨今の、とにかく文句を言わない相手を叩けば良いという風潮は、同じ仕事をしている者として、本当に悲しい限りです。

2017.11.12 16:37 URL | 池口英司 #- [ 編集 ]













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