私が伊豆急行の川奈~富戸間という、家からそれほど近いというわけではない場所に2回続けて行ったのは、この鉄橋がほぼ南北の向きに架かっていて、レストランの駐車場から撮れば、鉄橋の向こうの海が真東になるのではないか、と思えたからでした。
2月11日は満月の日で、ということは鉄橋の向こうに月が出る写真が撮れるかもしれない。そう思っての撮影行です。もちろん、雲が出れば月は隠れてしまいますから、出かけることにはギャンブル的な要素もあるのですが、家にいたままでいると、出かけなかったことを凄く悔いることになるのではないか。実は、その気持ちがいちばん強かったようです。

午後3時半を過ぎて、伊豆急行の「キンメ電車」が鉄橋上を通過し、午後4時を過ぎて「伊豆クレイル」が通過すると、私の他に2人いた同好の士も、カメラをバッグにしまって立ち去ってゆきます。それはそうです。日が翳ってしまえばきれいな写真は撮れないと考えるのは当然のことです。
「伊豆クレイル」
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けれども、この日の私の狙いはあくまでも月なので、実はこれからが本番。というよりも、まだ本番は始まっていないのですから、呑気なものです。そういう呑気な気持ちでいると、この日が翳った時間であっても、それなりに楽しめる写真が撮れることに気がつきました。
185系「踊り子」
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まあ、このような写真もデジタルカメラだからこそ撮れるもの。フィルム時代であれば、この明るさでは動く被写体をきちんと止めて撮ることなどできませんでした。

それにしても、まだ2月のこと。日が翳ると、ずいぶん寒かったことを覚えています。これがマイカーを利用しての撮影であれば、車の中に一時的に逃げ込むこともできるのですが、今は訳あってマイカーを運転していないので(ネガティブな理由ではありませんが)、ひたすら、カメラの横で寒さに耐えるだけです。これが良いことなのか、そうでないのかは解りません。

そして、午後5時50分頃、月が姿を現しました。心配だった雲も、それほどには多くなりませんでした。
月の出
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望遠レンズで覗いていると、ファインダー越しでも、月の動きを感じることができ、そして月の光が相当強いということに気がつかされて、ちょっと興奮しました。そして、それから20分くらい後に、ようやく列車がやってきました。もうかなり暗くなっていたので、ISO感度をかなり上げても、1/8程度のシャッタースピードしか稼げません。
月の下の列車
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ともあれ、無事撮影終了。この時間の撮影が、私は大好きなのですが、撮影を終了した後は、いつも相当な寂寥感に襲われています。それがいつの頃からのことか。会社を辞めてフリーになってからかもしれません。何か途方もない当ての無さに襲われるのです。いつも。

他のカメラマンが同じような気持ちになっているのかどうか。それは解りません。



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