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 江ノ電の江の島駅と腰越駅の間にある併用軌道は、およそ600mの距離で、道幅も広いとはいえない。いきおい、カメラを持って出かけてみても、得られるアングルは限られているのだが、それでも何度訪れてみても、飽きることのない場所である。
 自動車の通行量もそれなりにあり、それに歩行者、自転車も少なくないから、電車の運転にはずいぶん気を使うのだろうと思うが、それでもどこからか「フォーン」という独特の警笛が聞こえてくると、道端で電車が来るのを待っている者は、とてもワクワクするのである。
 ついこの前も、またこの区間を訪れ、何枚もシャッターを切ってみたが、良いと思える写真は撮れなかった。どうしても画面のどこかに自動車が入り、それがひどく目立ってしまうのである。小さな建物がずらりと並ぶ街に、電車の姿はよく似合うように思えるのだが、自動車にそれを感じにくいのは何故だろう。
 そんなことを考えながら、夜の8時過ぎまでカメラを構えていた。空の青さがまったく消えてしまったら、夕景の撮影は終了。今回初めて気が付いたのだけれど、江ノ電の併用軌道のちょうど中間あたりに新しくラーメン店がオープンしていた。「大勝軒」を名乗っているから、池袋にある有名店の暖簾分けなのかもしれない。店に入ってみると、店内には、若い男性が2名と家族連れが1組。若い店員さんが、一人で店を仕切っている。若い人がてんてこ舞いしながら、キピキピと働いているのを見るのは、気持ちの良いものだ。
 そのラーメンの味はといえば、昔ながらのオーソドックスな雰囲気ながら、やはりこってりとした味付けになっている。生き残るためには変わり続けなければいけないという真理は、ラーメンにおいても、というところだろうか。
 落ち着いて食事をしたいのであれば、本当は、もう少し早い時間に来るべきだったのかもしれない。そういえば、この店のすぐ近くには、線路に面して旅館が建っていた。窓の前にすぐ電線があるから、写真を撮ることはできないだろうけれど、一度、あそこに泊まり、夕食には気楽にラーメンでも食べて、あとはぼんやりと、行きかう電車を眺めているというのも、案外楽しいかもしれない。

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