前回、少し引き合いに出しました、奥羽本線の峠駅です。その名の通り、福島県と山形県の県境に位置する板谷峠の、峠の近くにある駅です。
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とはいっても、写真は、かつての駅の跡。現在の峠駅のホームは、これよりも少し低い位置にあって、山形新幹線が走る線路の脇に、短いものが作られています。写真のものは、新幹線が開業する以前に使われていた、スイッチバック駅時代のもの。今はもう、線路は雑草に埋もれています。

私がこの駅に初めて来たのは、80年代の終わり頃でした。新幹線が建設されるということで、スイッチバックが廃止されることが決まり、その様子を取材に来ましたし、友人たちとも、遊びで、何回か撮影に来た。その頃はもう峠駅も利用する人も希な無人駅になっていて、まだ賑やかな頃はそれなりに利用客がいたことを窺わせる案内所の跡であるとか、看板類を見て、淋しい思いもしたことを覚えています。

でも、今の駅はもっと荒廃しています。使われなくなったのだから、荒廃という表現は正しくないかもしれませんが、あの頃の風景とも、ずいぶんと雰囲気が変わっていた。昔を思わせるものが減って、むしろさっぱりしたくらいです。

で、ここにたくさんの観光客が、クルマで来ていたのです。駅前には、いわゆる茶店があるのですが、それなりに賑わっていました。もちろん、列車の到着時間には関係なく。
本当に、何を求めて、それは恐らくノスタルジーであり、あるいは鉄道が今よりももっと元気で、いろいろな魅力があった時代の面影をどこかに見つけたくて、ということなのかもしれません。
このあたりの心理がどういうものなのか、もっと考え詰めてみる必要がありそうです。

それからこれは駅から徒歩で1時間、クルマだと15分くらいのところにある滑川温泉。
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この温泉も、私が初めて来た時は、秘湯という言葉がぴったりでした。
今回、と言っても写真は昨年の5月のものですが、訪れた滑川温泉は、クルマを駐める場所がなく、旅館の駐車場が空くのを待たされた記憶があります。やっぱりクルマ時代なんですね。
宿が俗化していなかったことには、救われた気持ちがしました。だからもう1回でも2回でも、泊まりに行きたいとは考えています。
本当は列車で行った方が絶対に楽しいのでしょうね。


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