執筆のお手伝いをさせて頂いた近刊。今回は、あの「北斗星」です。メディアックス刊。

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実はこの本の編集部の方とも話をしまして「新刊の情報をネット上にアップすると、何だか宣伝ぽくって,抵抗があるんですよね」と言いましたところ、「何か取材の内輪話を書けば,それはそれで面白くて良いのではないでしょうか」との、提案を頂きました。

内輪話その1 私も1月20日に取材で乗車しましたが,同行させて頂いたテレビ番組の取材クルーは,夕食,朝食はもちろん駅弁。食堂車は、超満員という風情でした。食堂車の案内放送には「お並び頂いても,営業時間内にご利用頂けない場合があります」とのことわり付き。車内販売のお土産にしても,「希望者多数の場合はジャンケン」とのこと。「何だかな~」でした。こうならない前に行きましょう。「カシオペア」は,まだ運転されています。

内輪話その2 そのテレビクルーは,アナウンサーの堺さんを含め,ほとんど眠っていません。本当にタフです。私はといえば,夜の2時には寝てしまいましたし,クルーが撮影している間には,締切間際の他社の原稿を書いているというバチあたりぶりで,去りゆく寝台列車の旅情を味わうどころのさわぎではありませんでした。それでも何も文句を言わなかった制作会社のKディレクターにも感謝。恩返しはしますからね。

内輪話その3 そのKディレクターは「次はカシオペアだ」と宣言していました。さて,予算が通るのか,どうか?実現すれば凄いけれど。まだ,宣言だけです。さて?


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先日、こちらに紹介させて頂いた新刊「知られざる鉄道遺産 首都圏」(交通新聞社)用として取材し、掲載された写真とは別カットの写真をアップします。土合駅です。

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私が訪ねたのは、年明け早々のことでしたが、上越国境は群馬の側も大雪でした。取材には現地近くまでは自分の車で行きったのですが、ノーマルタイヤではとても走れないことを悟り、スノータイヤを履いたレンタカーを借りて国境に赴いたのですが、土合駅へのアプローチは、スノータイヤでも、ちょっと怖かった。少し風が吹くと、地吹雪で視界がなくなりましたし。

これまでにも土合駅には数度、来ているのですが、冬は初めてでした。
有名な、地下にある下りホームへ向かう連絡通路を歩いていても、風の音がびゅうびゅうと聞こえてくる。
冬の上越国境が、深い雪に埋もれることは十分に知っているつもりでしたが、群馬側までがここまで厳しい環境になることには気づかずにいました。

無事で帰ってこれて良かったなと,今頃改めて感心している次第です。

こちらも3月21日に配信を受けたニュースで、当方からの拡散に少しタイムラグがあります。すみません。
4月18日に大井川鐵道で実施されるツアーのお知らせです。
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      SLで行く川根お茶街道
「川根茶の日」お茶満喫ツアーを実施します

川根地域の茶業関係者と行政機関などで組織する「川根お茶街道推進協議会」では立春から七十七夜目にあたる4月21日を「川根茶の日」と定め、毎年「川根茶の日」の直近の休日にお茶に関連したイベントを実施しています。 
これに伴い、大鉄観光サービスではSLで行く川根お茶街道「川根茶の日」お茶満喫ツアーを下記のとおり実施いたします。



旅行日     平成27年4月18日(土) <日帰り、予約制>
旅行代金    大人 3,200円  小学生 2,200円
            (金谷・新金谷からの往復交通費、弁当代、保険代含む)
募集人員    80名 (定員になり次第締め切ります)
最少催行人員  15名 (募集人員がこれに達しない場合は催行を中止します)
集合場所・時間 大井川鐵道 新金谷駅(プラザロコ)  午前11時30分
お申込み    大鉄観光サービス 0547-46-3131(担当 中村)
※詳細は大井川鐵道ホームページに掲載

(内容)
 新金谷駅からSL列車に乗ってお茶の本場、川根本町へ。当日は駿河徳山駅に臨時停車します。
SL車内では茶娘による川根茶サービスがあります。
「川根茶の日」のイベント会場「フォーレなかかわね茶茗舘」(駿河徳山駅から徒歩10分)ではお茶に関するさまざまなイベントにご参加いただけます。
・寸又峡温泉ペア1泊の宿泊券が当たる闘茶会(お茶の飲み当て大会)
・川根茶無料接待 ・手もみ茶体験 ・お茶餅つき大会
・川根茶を使った料理試食 ・川根高生による吹奏楽、赤石太鼓演奏
・特産品販売    (イベントは15:00終了)

 当日の新金谷発11時52分のSLには「川根茶の日」ヘッドマークを装着します。
● お帰りは貸切バス(「フォーレなかかわね茶茗舘」15:10出発)で新金谷駅・金谷駅へ。


この件についてのお問い合わせは
㈱大鉄アドバンス
大鉄観光サービス本社営業所 
TEL 0547-46-3131  FAX  0547-46-2257
    
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(写真提供:大井川鐵道)
川根茶の日SLその1

今日は18時から都内で開かれる小さなパーティに出席します。仕事の仲間がひとり,インドに行くということで,パーティが開かれるということらしいです。わざわざパーティが開かれるわけですから,まあ数年はインドにいるのでしょう。まさか,インドの世界遺産弾丸巡り2泊3日の旅に行く,だから来週は帰朝報告会が開かれるということではないのだと思います。たぶん。
せっかくインドに行くのだから,カレーのパーティが良いのではないかと思うのですが,残念ながら中華料理です。
こういう時,下戸の私は不利で,食べ物で会費の元を取らなければならないのですが,さきほど,昼ご飯を食べ過ぎでしまったので,いよいよ戦況は,我が方に不利となっています。

パーティに集まる仲間も,見送られる本人も,皆,鉄道が好き,または鉄道に関わる仕事をしているのですから,本当は,インドの鉄道について,毎日のように,それこそフェイスブックに情報を上げてくれれば嬉しいのですけれどね。インドの鉄道に親しみを抱くためにも。

海外の鉄道のネタというのは,もちろん世界は広いのですから,国内のものよりも圧倒的に情報量が多いのですが,残念ながらファンの関心は異様なまでに低く,月刊誌の掲載記事などでも,毎回,人気アンケートの最下位になるのが常で,これも鉄道趣味に閉塞感を加えている一つの理由となっています。

確かに海外ものの記事は,自慢めいた書き方のものも散見され,白けてしまうこともありはするのですが,もちろん面白い切り口のものも多く,なにより,これだけある海外の情報に知らんぷりするのも,なんだかもったいない話です。最近は社内での公用語を英語に,なんて企業も現れているようですが,それにしてもまだ結局は,壁はと高いのかもしれません。ヨーロッパ各国が,国境の存在意義が年々薄れて行っているのに対し,やはり海の存在は大きいからか,日本の場合は,情報のスムースな交換という面においては,どうもまだ脱皮できずにいるようにも見受けられます。

なんだかバラバラな書き方になってしまいましたが,もっともっと情報を。そして,海外の鉄道をもっと身近に。
そう思います。


日本の近隣の国に,鉄道趣味が普及する土壌が育ちきっていないという話も耳にしますが,最近は台湾熱が高まっていることはご存知の通りで,さて,台湾との提携が結ばれたいろいろな国内の企業が,これからどのような展開をしてゆくのか。注目しなければいけないとも感じています。これが結局は一過的なもので終わってしまうのか。日本の鉄道趣味をもっともっと開けたものとするために,案外,重要なポジションにあるのかもしれません。

ここのところ、少しばかり続けて読んでいるものに山田風太郎の小説、エッセイがあるのですが、今日はこんな文章に出会いました。
ちくま文庫「山田風太郎明治小説全集一」に収録されている『開花写真鬼図』の中の一節です。物語の冒頭で登場人物の一人(主人公ではない。この小説のシリーズは、主人公らしい主人公はいなくて、それが物語を微妙なバランスに仕上げている。強いていうなら油戸という少し間の抜けた巡査なのだが、小説の主人公たる心理描写は乏しい)が、新橋から完成したばかりの汽車に乗るシーンがあり、「乗車セムト欲スル者ハ遅クトモ表示の時計ヨリ十五分前ニステイションニ来タリ,切手買レ其他手都合ヲナスベシ」で始まる駅の告知を見て、憤慨し、「この告知も気にくわない。内容がではなく、文章がである。これは従来の日本の文章ではなく、どこかに紅毛臭がある」と,記されています。

もちろん、どこかに紅毛臭がある、とするのは山田風太郎の眼によるものです。この文章は、恐らくは当時の鉄道技術、運行を司っていたイギリス人による英語の文章を、そのまま日本語に訳したものであるはずです。何より、日本に鉄道が開業した時点では、日本の社会はまだ太陰暦を採用しており、15分という時間の概念は一般的な日本人には無縁のものでした。
当然、まだ洋式の時計も普及しておらず(イギリス人は本国から懐中時計を携行していた)、そのような社会にあって、庶民に「15分前に駅に来い」ということが、いかに意味のないものであったかは、同じ日本人であれば、痛いほど解っていたはずです。当時の庶民がいかにして、列車の発車15分前に駅に到着する術を手にしたのか。これは私が数年前に鉄道時計の歴史の本を書いた時に調べたことがあるのですが、はっきりと解らないままでした。

また、山田風太郎の汽車の描写には、「まあ、西部劇に出てくるようなやつを想像していただいた方がてっとり早い」とあります。こう書いた理由を想像すると、作者は明治の蒸気機関車について調べ、北海道の「弁慶号」「義経号」の写真に辿り着いたのでしょう。でも、鉄道が好きな人にはよく知られているように、あのアメリカンスタイルの機関車が、明治初頭に運転されていたのは北海道だけで、本州の機関車は、それよりも小型で繊細な姿をしたイギリス製のものだけでした。

もちろん、だからこの小説が間違っているというのではなく、むしろよく調べたことと思います。ただ、最近は読者のツッコミが厳しくなっていますから、このようなことを書いたら、まず間違いなく、発売翌日の版元に、読者からの質問という電話がかかります。

私が、鉄道時計の本を書いていて、とても心残りだったのが、明治5年12月(新橋~横浜間に鉄道が開業した後です)に、ようやく太陽暦が採用されて、庶民にも1日24時間の概念が導入され、それがどのような過程を経て、社会に浸透していったのかを、十分に調べることができなかったことでした。最初はチンプンカンプンであったはずの西洋式の時間が、いつ頃から誰にとっても当たり前のものとなったのか?私が読んだ本の中には、その過程を「よくわからない」と記したものがあって、それは正直なところなのだろうな,とも思いましたが。

西洋式の時間が採り入れられる前は、日本人の時間の概念は非常にルーズで、待ち合わせに2時間遅刻することなど日常茶飯事であったといいます。また、時間に遅刻するという概念が生まれたのも、時間の制度が変更された後のことだ、とあり、この部分だけは、少し羨ましく思ったり…。

腕時計を普及させたものの一つが、戦闘機のパイロットの存在だったのだそうです。編隊を組む全員がきちんと時間を守れなければ作戦行動が取れないからだとか。時間が厳守されてこそ、一人の人間が多くの仕事ができるということ、これは間違いがないようですね。

これは先週の土曜日のことですが,久しぶりに山に登ってきました。とは言っても,行ったのは高尾山で,登山というよりもハイキングと呼ぶのがふさわしい道ですが,それでも山歩きには違いありません。

ここの楽しみは,道すがらに売店があって,簡単な食べ物を摂ることができること。写真は,城山山頂のなめこ汁で,これを楽しむために,ここに来たようなものでもあります。
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城山からは,いつもとは違う道を歩いてみたくなり,大垂水峠へ下る道を選びました。下山路ですから,下り坂が続きますが,ところどころには,林の中を抜ける平坦な道も現れます。
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山道の,よく踏み固められた土の道から,アスファルトの上に戻ると,これがすごく硬いものであることを感じさせられます。アスファルトに比べて,土の道は,体にとても優しい。
今回はわずか3時間半だけの山歩きでしたが,自然の中に身を置くのは良いものです。高尾山というと,いつも人がたくさんいて,喧噪の中を歩き続けるような気がするものですが,人が多いのは一角だけ。地図で少し脇にある道を探しだせば,自分の心との対話を楽しめるような,静かな道に出会うことができます。

3月14日に配信を受けた情報で,少しタイムラグがあるのですが,拡散します。
(今回は遅くなりました。すみません)

大井川鐵道が「きかんしゃトーマス弁当」を発売します。
蓋を開けると,きかんしゃトーマスが飛び出します。
飛び出します弁当です。(←この文言はプレスリリースにはありませんので,念のため)
麦茶付きで税込み1000円。

「お子様が食べやすいようツナ、カニ風味かまぼこ、出し巻玉子をのり巻き風にしました。エビフライ、ハンバーグなどお子様の大好きなおかずがいっぱい。」とのこと(ツナと,カニカマと,出し巻き玉子と,エビフライと,ハンバーグであれば,私も好きです)。

4月25日から原則予約制ですが,主要駅でも販売予定とのこと。
予約したなら,朝から土砂降りでも出かけましょう!
春なのだし,それが良いのです。
次から次に楽しみを考えてくれる大井川鐵道には,なんだか頭が下がる思いです。

トーマス弁当




 2月始めに刊行された単行本に続いて、とはいってもまったく別の企画ではありますけれど、今回は鉄道カメラマンの斉木実さんとの共著という形で、ムックスタイルの単行本を上梓させて頂きました。
遺産BOOK

















交通新聞社発行の「知られざる鉄道遺産 首都圏」です。
内容は、タイトル、サブタイトルのとおりで、首都圏に残る鉄道遺産の現状を紹介したものです。「知られざる」とタイトルしていますが、ポピュラーなものも含んでいて、それは編集の方があとがきに記しているのですが、将来に姿を変えてしまう可能性のあるものは、現状の記録にも価値がある、という考え方に根ざしたものです。

私は、足尾の鉄道、上越線のいま、鶴見線沿線に残る遺構、都電の遺構など、12箇所を担当。斉木さんはこの倍の量の仕事をこなしてくれていて、鉄道連隊の遺構のことなど、コツコツと取材を進めてくれていた斉木さんの仕事がなければ、この本を出せたか、どうか。大いに感謝しなければなりません。

上越線に取材に行ったらすでに群馬県側も大雪で、進退窮まりかけたり、取材先で偶然美味しい蕎麦に巡り会えたり,そんなことは、誌面では紹介することができないのですが、楽しい思い出として残されることが、本を作る仕事の、もっとも大きな喜びの一つであることは間違いありません。

もし、書店で見かけたら、ちょっと手に取って、本を開いてみて下さい。


今年のJRのダイヤ改正は、「トワイライトエクスプレス」の廃止、「北斗星」の定期運用の終了があって、北陸新幹線の延伸開業などの華やかな話題がクローズアップされない改正となってしまいました。これまでであれば、「東京から北陸へ1時間半」などという見出しが目立っていたのですが。

この事象に評論を書くと、なんだかまた悪口めいてしまうので、今は自粛しておきます。上野東京ラインは早く利用してみたいですし、北陸新幹線もそう。富山、金沢は好きな街なので、ゆっくり遊べるようになることが楽しみです。それから、大きく様相が変わることになる「ほくほく線」も、もう少し暖かくなったら訪ねてみたい。のどかな一ローカルラインということになっているのでしょうが、そこに新たな魅力を見つけ出したいものです。

なんだが、きょうは大晦日のような気分。でも、吹く風はだいぶ暖かくなってきているから、明日は久しぶりに低山にでも出可kてみようかな。仕事もおしてはいるけれど、帰ってきたら頑張りますから。

JRのダイヤ改正まで、1週間を切るところとなりました。「トワイライトエクスプレス」の廃止、「北斗星」の不定期化(夏までで廃止)などが話題になっていますが、北陸新幹線の開業、東京上野ラインの開業にも、もっとスポットライトを当てて欲しいところです。なぜか、鉄道趣味は懐古趣味的な色合いが、これは昔から強いのですが、それこそ「こんな時代だからこそ」、明るい話題をもっと、目立たせて欲しいものです。それはもちろん、私の役目でもあるのですが。

 その一方で、北陸新幹線の延伸に伴う並行在来線の第三セクター鉄道への転換には、やはり淋しさを覚えます。これはある駅弁業者の方に伺った話ですが「新幹線の開業も良し悪しである。新幹線の開業後、在来線は明らかに不便になった」とのこと。仕事で東京に行くのであれば、新幹線は唯一の選択肢となるのでしょうが、そのような必要のない人たちにとっては、ダイヤ改正ごとに鉄道が不便なものとなっている。鉄道会社の格好良いテレビコマーシャルが流される一方で、利用者の鉄道離れが加速しているのかもしれません。

解決方法は何か?とてもすぐには見つかりそうにありません。
ただ、寝台列車がなくなって淋しいというような、短絡的なものではない、どのような視点で鉄道を見続けてゆくべきなのか?これは本当に、私たちが試されている時代になったのだなと、何となく、そんな気もしています。