もうすでに新聞紙上などに紹介されていますが、今年の夏から「きかんしゃトーマス号」を運転している大井川鐵道が、この列車の増発を決定しました。

運転日と時間(新金谷発は千頭行、千頭発は新金谷行)
平成26年9月29日(月)  新金谷発 10時38分
平成26年10月4日(土)  新金谷発 10時38分
平成26年10月4日(土)  千頭発  14時10分
平成26年10月5日(日)  新金谷発 10時38分
平成26年10月5日(日)  千頭発  14時10分
のべ5本の増発運転

乗車料金  大人1名片道 2,520円  小人1名片道 1,260円

予約開始日時  平成26年9月1日(月) 午前0時より

予約方法
大井川鐡道公式ホームページからのメールフォーム予約に限ります。

とのことです。
私も先日、大井川鐵道に行ってきましたが、トーマスのイベント会場となっている千頭駅は凄い人出でした。
何よりも、地方の疲弊が目立つ中で、このようなイベントが地域に活気を生み出していることは、歓迎したいものです。
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旅に出ると、そしてそれが列車の撮影が関わるものであると特に、昼食がカレーになることが多いようです。それは、カレーであれば短い時間で食べることができ、だから次の列車の撮影に間に合い、しかも「ハズレ」る確率が少ないという理由からで、同じ選択肢に到っている同好の士は、少なくないものという気がします。

写真は、大井川鐵道・千頭駅前にある食堂の「カレーライス」。思いのほか、タマネギが多く、オニオンカレーなんて洒落てみてもいいかなとも思いましたが、カレーソースの味はごくオーソドックスで、「ほとんどのカレーは、だいたい美味しい」という糸井重里さんの名文句を思い出します。

それでも、この日の様相がいつもといささか異なっていたのは、お店の中が、パニックと形容したくなるほど、お客様に溢れていたことでした。この前、来た時にはひっそりと静かだったのに、今回は何やら阿鼻叫喚という言葉を思い出します。

その理由ははっきりしていて、千頭駅で「機関車トーマス」のフェアが開催されているから。駅周辺は凄い人で、「ここは原宿か?」なんて思いましたし、駅裏の道の駅にに車を停められず、臨時駐車場からシャトルバスで千頭駅に出向きました。シャトルバスに乗ったのは、プレミアム・アウトレットに行って以来です。

それでも、人人人で駅や、駅の周辺が活気に満ちているのを体感するのは、やっぱり悪くないものです。少し待たされた後に、お店の女の子が走って運んできたカレーをやっとのことで食して外に出たら、汽笛が聞こえ、「トーマス号」が発車していったところ。今回は、カレーを頼んでも次のSLに間に合わなかったというわけですが、ま、お店に入る前に、そもそもダイヤを確かめていませんでしたしね。ほほほ。それに、「大井川鐵道には、まだこの後にもSL列車があるのだから、それを見れば何も問題はないのだ」と、負け惜しみはすぐに出ました。

7月の月末前から続いていた締切の連続に、ようやく一段落をつけることができました。
まだこれから、単行本の執筆に本格的に取りかからなければならないのですが、久しぶりに読書の時間を持つことができました。本当は毎日、少しでも良いから読まなければいけない。いや、そうするために、エッセイの1~2本は必ず読んでいます。文章を書く立場の者にとって、読書は呼吸と何も変わらないものなのですから。

ただ、新刊を読む気持ちにはなれずにいました。まさに、「つんどく」状態が続いたわけですが、何も褒められたものではありません。久しぶりに買った新刊の中で、ようやく本を開けたものに「旅に生きて八十八年」がありました。著者は、岡田喜秋さんで、昔、長く、月刊「旅」の編集長を務めた方です。当時の「旅」は、近年とは違う、なかなか硬派な雑誌で、文筆家としての岡田さんも、私にとっては憧れの人でした。もう、八十八歳を過ぎていたのですね。

書籍の中のすべてを紹介することはできませんが、短い随想の連作である本書の中に「『点と線』誕生秘話」というものがありました。松本清張の出世作である「点と線」の冒頭には、東京駅で、夕刻に4分間だけ、横須賀線のホームから東海道線のホームを見通せる時間があり、その事象が作品の中で大きな位置を占めているのですが、なぜ、そんなことが起こることを知り得たのか?についての、種あかしです。

以下、ネタバレですが書いてしまいますと、「旅」の編集者である岡田さんが、ホームのアナウンス室に確認にいって、それが事実であることを確かめた。では、なぜそのことに気がついたのかというと、岡田さんが、婚約者を見送るために、しばしば、この時間帯に横須賀線のホームに立ち寄っていたから…、ということなのだそうです。そして、このエッセイの中で、「点と線」が発売され、岡田さんはそれと同じ頃に結婚をし、もうフィアンセを見送る必要もなくなったな…、と、当時を振りかえる。けれども、単にこのことをエッセイのオチにすることはなく、東京駅のトリックが作品を決定づけたのではなく、犯人像を描き、その配偶者が病床にあるということを描き、二人の刑事を東京と九州に配置して、その性格まで書き分けた松本清張の筆の力に、「点と線」の成功の鍵がある、と岡田さんは書いています。

私が、岡田さんの文章に惹かれるようになったのは学生時代のことですから、もう三十年以上前のことですが、なぜ、岡田さんに、まだ若かった自分があそこまで惹かれたのかを、うまく説明することはできない気がします。もしかしたら、単なる偶然であったのかもしれません。本当に、東京駅で隣りのホームを見通せる僅かな時間が存在することと同じくらいの偶然。

それであれば、本を読むことにしても、旅に出ることも、もっともっと積極的に取り組まなければいけません。
何かを始めなければ、何も起こらないということ。
これは偶然でも何でもないのですし。
旅行紹介サイト「たびねす」に、長野で晩秋に行われる花火大会・「えびす講煙火大会」の紹介記事をアップしました。冬に黒竜江省に出かけるために買ったダウンを着ても凍える花火大会。こういうのをどう形容したら良いのでしょう?少なくとも「灼熱の」でないことは確かです。
http://guide.travel.co.jp/article/5286/
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