昨日は、姫路に日帰りの出張。

往復で1日6時間、新幹線の中にいたわけですが、こういう旅の何よりも嬉しいことは、車中で、心置きなく本を読めるということ。
「行き」は池波正太郎のエッセイを読みました。先生は旅に出るとオムライスが食べたくなるといい、「チキンライスではべとつき気味になるケチャップ飯が、卵でくるむとほっこりする」というから、こんな簡単にみえる料理に対しても、やっぱり、うるさいのです。先生は「オムライスを食べに、旅に出たい!!」といい、これが、高級料理であれば鼻につくのでしょうが、オムライスというところが良いところです。

そのような次第で、私も、姫路の昼食に食べたのはオムライスでした。
先生の時代のオムライスより、恐らくは相当に艶やかに進歩した一皿なのでしょうが、そこは「虎の皮を着たオムライス」。ほっこりしているところが、良いのです。

オムライス

そして、新幹線の帰路は宮部みゆきさんの「初ものがたり」を読みました。
江戸時代の捕り物帳であるこの連作には、「火盗改めは何をやっていたんだ?」なんてフレーズも出て来て、「鬼平」の向こうを張っているような楽しさがあります。そして読者としては、嬉しくも困ったことに、この物語には、「手の込んだ汁物を出す稲荷寿司の屋台」というのが登場して、名脇役を務めているのです。

オムライスの問題は、昼ご飯でうっちゃったのですが、今度は、汁物と稲荷寿司の誘惑と闘わされるはめとなりました。


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 ずいぶんと出遅れた印象もありますけれど、ミラーレスカメラを購入しました。
 使ってみると、本当に面白い。画像への、実に色々な味付けができて、今のカメラマンというのは、カメラの機能を熟知していることが、大切であるということを、改めて思い知らされます。

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 上の写真は,特別な効果は与えませんでしたけれど、フォトショップで少し彩度を上げ、ハイライトを落とし、シャドウを上げてみました。ただデジタル一眼に比べると、順光以外のライティングで、少し質が落ちる気がしないでもありません。これはレンズにフードがないということもあるのかもしれません。

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 上の写真は、大戸屋のランチですが、とても美味しそうに撮れています。カメラのスペシャルシーンセレクトモードだったかの「料理を美味しそうに撮る」で撮影したもので、フォトショップによる画像の味付けは、ほとんどありません。つまり、カメラが、「少し明るく」「彩度を上げて」「ほんの少しだけ赤く」というプログラムを実行していることになります。もう、誰が撮っても、料理は、かなり美味しそうに撮れる。いよいよプロカメラマンの仕事がなくなってしまいそうです。

 それでも、カメラの実に多彩な機能に振り回されている時間というものは、案外楽しいもので、こういう機能があるからこそ、現代のカメラは売れているのだろうな、とも思います。もちろん、画質も素晴らしいし。実に、「写真を撮りたくなる」カメラだと感じました。カメラにとって、もっとも大切なことだとも思います。

 まだ、デジタルカメラが出始めの頃、35mm判フィルムカメラと、ブローニー判フィルムカメラと、デジタルカメラを並べて同じ被写体を撮ったことがありました。どれがいちばん良い選択なのか解らず、それを確かめて見たいという気持ちからでした。

 結論は、「いちばん大切なのは、時間」ということになりましたが、まあ、あの頃のデジタルカメラでは、表現力は大したことなかったはずです。一度、出したはずの結論が、面白い機能を備えた実力機の登場によって、また揺らいでしまう。面白いような、困ったような話です。
 

少し間が空いてしまいましたけれど、4月1日撮影の桜です。場所は飯田橋と市ヶ谷の間のお堀端。

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この日は午前中に目黒で打ち合わせがあり、午後が空くことが解っていたので、一眼レフを持って出かけました。打ち合わせの間は、カメラはコインロッカーに入れて。このような時間の使い方ができるのは、私たち自由業の数少ない強みです。

この場所は、桜の名所として有名で、私も何回か撮影に来ているのですが、気がつくと、デジカメを持って来たのは今回が初めて。よく知っているつもりの場所は、案外、疎遠になるものです。

下の写真は午後4持頃の撮影。もう少し早い時間に到着するべきだったようです。少し影ができています。

実は、下の写真の撮影場所で、偶然、鉄道カメラマンのS氏と遭遇しました。「考えることは同じかな」と言うような、でも彼も来ていたのだから、私の選択肢も間違っていなかったのかな?などと微妙な気分。
同業の人とは、結構、意外な場所で偶然出会うものです。北上駅とか、兵庫駅とか、不思議なものです。

S氏は、「まだ、満開ではないですね。明日あたりが良いのでしょうけれど。でも明日は雨のようだし」と、完璧なシャッターチャンスではなかったことを残念がっていました。

でも、本当に、桜を狙えるのは、1年でも1日か2日のこと。それからすれば上出来というところでしょうか。
でも、確かに、本当に満開にはなっていないようです。

次に狙えるのは、来年ということになります。
待つ時間は長い。