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写真は、ウニ弁当。

この日、私は、取材で久慈駅に来ていた。JR久慈駅で列車の折り返しを待っていると、JRの売店に「ウニ弁当は、この売店にはありません。三陸鉄道の駅の売店にどうぞ」という張り紙があることに気がついた。

ひらめいた。

私は、三陸鉄道の久慈駅に急いだのである。ちょうど売店でウニ弁当が売られているところだった。客の中年男性が「この駅弁を買えると思わなかった」と言っている。それに応えて売店のおばちゃんが「団体さんの分がはけて、3個だけ作れたんです。この時間まで残っているのは珍しいです」と言っている。いわゆる「幻の駅弁」というやつかもしれない。

私も1個購入。ここで駅弁を買う予定はなかったのだが、心が、ここでウニ弁当を買え、と叫んでいるのだ。

JRの駅に戻り、同行のカメラマンに見せびらかす。カメラマンのK氏は、それを見るやいなやダッシュ。「カメラは見張っといてあげる」と、これは私。

かくして、珍しくも3個が現れた駅弁は、一瞬のうちにはけてしまったのである。

幻の、幻たる所以。