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先週の東北取材は往復新幹線利用でした。最近は北海道以外は飛行機は使わず,鉄道を利用しているようにしています。その理由は,飛行機利用と新幹線利用で,空港での待ち時間まで含めれば,さほど大きな差はないと感じるようになったこと。飛行場での手荷物検査が鬱陶しく,あれじゃ,サブマシンガンも,ワルサ―も,豆鉄砲も旅行に持って行けないと感じられるようになったこと。やっぱり鉄道の旅には色々な発見があることを再認識できたことなどが,主な理由です。

で,往復の新幹線の中で,割と単純なストーリーの小説を読むのが,目下の一番の楽しみ。先日まで「ダビンチ・コード」を楽しんだわけですが,その前に,岩手に向かう新幹線の中と,宮古の宿の1泊めの夜に「高い砦」を読み終わってしまい,宮古の書店で,「次」を探し,「ロング・グッドバイ」にするか,「ダビンチ・コード」にするか迷い,後者を購入したわけです。「ダビンチ・コード」は上巻を宮古に着いた2日目の昼食の時に買い,少し読み進めた上で,中巻と下巻を夕食前に買いました。「あ,これなら止まらずに済むな」という感触を得て,中巻,下巻を早々に購入したわけですが,こういう時の楽しさは,本を読むのが好きな人にとっては,かけがえのないものだと思います。

「高い砦」は,ハイジャックを生き延びた数名の男女が,なおも追撃が続けられる山中で,知恵を絞って戦い抜いてゆく話。主人公の側も,要所要所で犠牲者が出るので,結末が見えにくいというストーリーも楽しいものでした。一方の「ダビンチ・コード」はベストセラー。サスペンス小説でもこれだけのバックボーンがあれば,学術論文と変わらないな,というところがこの作品の優れた点でした。主人公の最大の敵がどこにいるのか?これが判明するところも,鮮やかな展開でしたし。

本当は,鉄道をテーマにして,これくらい読ませてくれる小説があれば楽しいのですけれどね。展開をいちばん楽しめたのは吉村昭の「闇を裂く道」で,これは丹那トンネルの建設工事の話なのですが,小説を読んでいる最中は,丹那トンネルは開通しないのではないか,と心配になるくらい。これはもう著者の力量です。

あとは何だろう?「点と線」?実は,あの話は鉄道の描写はさほど多くない。冒頭の東京駅ホームの「見通し」が,何しろ鮮やかですけれど。
そういえば今回の旅では,帰路の盛岡駅在来線ホームで,ずらりと並んだホームの,3線だか4線だか先まで見通せることに気がつきました。でも,向こう側に停まっている列車でも,寒いし,お客さんはとにかく急ぎ足で列車に乗っちゃうの。「おや,あそこを歩いているのは,おときさんじゃないかい?」な~んてことを連れに話かけた瞬間には,もう彼方のホームを歩いていた人たちは列車に乗り終わっていたりする。

もしも,「点と線」でも同じようなこと,つまり目撃されるべき人が,ホームなど歩かず,さっさと列車に乗ってしまって見えなくなったのなら,あのストーリーは,その後はな~んにもなくなってしまうのだろうか?なんてことを感じ,なんだか不思議な気持ちになったりしたのであります。

現代の鉄道は車内清掃が終わったら即発車だから,「点と線」みたいなトリックはもう作れないのかな,などと考えながら,私も,7分連絡で発車する東京行きに乗るために,新幹線ホームへと急いだのでありました。



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20日(金曜日)は,今年何回めかの新年会でした。
今年は結構お誘いが多いな-。忘年会が流れて新年会になったのが,1~2本あったし,まだ28日頃に行こうと,これはこちらから提案したものもあるし。まあ,これもまた光栄なことですから,私は「飲めない」のですけれども,出かけて行ったのであります。

新宿あたりで山手線を降りまして,連絡をもらった場所に出向くと,店がない。幹事さんに携帯でその旨を伝えると,つい最近に移転したとのことで,そこから夜道をとぼとぼ歩きます。ったく,移転したのが解った時点で,メール1本入れろよなー,と思います。まあ,一緒にいる人との会話に気を使うあまり,当方への連絡はあと回しになったのでしょう。「店移転。連絡請う」←次回からは,ここをコピー&ペーストして,メールに使って下さいね。

新しい店は小さな店でした。魚を出すのが売りの店だったようですが「引っ越した理由は,家賃が高かったし,板前さんに給料を出すのが大変だったから」だとか。今度の店はこじんまりとした小料理屋といった風情です。
お客さんは,私たちを含めて3組。ご主人が,適当にタイミングを見計らって顔を出してくれ,注文を聞いてくれます。さっそく,お造りなどが出てきます。

確かに美味しい。美味しいけれども,普通の美味しさで,特に「凄いな~」と感じるまでには至らない。まあ,至極贅沢なことですけれど。

そのうちにご主人さんが「ブリ大根」を薦めてくるようになりました。なるほど,酒のつまみは,少しずつ味をこくしてゆくのがセオリーですから,そういうタイミングです。もっとも,こちらは先ほどから「お茶」ですし,本当は唐揚げとか,まあ,ポテトフライとか,そのあたりが嬉しい。一緒にいる仲間も,ビール,焼酎がメインなので,ブリ大根よりはシンプルなものが合っていそうです。そのような訳で,ブリ大根は,幾度か見送り。

しかし,またしばらくするとご主人は「ブリ大根」を薦めてきました。きっと今が美味しいタイミングではあるのでしょうね。

半ば「折れた」形で,誰かが「じゃ,それ」と頼みます。ご主人は店の奥に下がり,やがて大きな土鍋に入ったブリ大根を運んで来ました。味わってみますと,大根はよく味が滲みていて,魚の風味も加わっている。日本酒にはぴったりでしょうね。でも,こちらは「お茶」ですから,本当は唐揚げか,まあ,ソーセージあたりが欲しい。このあたり,「飲めない」人って,主導権を握れないんですよね。厚揚げなんかでもいいんだけどなー。

しばらくすると,またご主人がやって来て「ブリ大根。どうでした?」と聞く。隣に座っていたイモトさんが,「少し甘かったかな~」などと感想を述べています。するとご主人は「なるほどね。でもね。ブリ大根って,難しいんですよ。味が薄いと物足りないと言われますし」と,ここからしばらくは味付け談義。

こんな話をできるのも,小さな店の良い所なのでしょうね。チェーン店の安居酒屋ではこうはいきません。

帰り際には,イモトさんが「よーし,今度は泊まりがけでやるぞー」とのこと。こりゃ,磐越西線あたりまで行かなければならなくなるかもしれません。すると,イモトさんの向いに座っていた瀧さんが「俺はパンタがついてなければ,いやだ」と応対。こういう時,SL派と電車派は妥協点がありません。ただ,こういう時も,私のような「飲めない人」って,主導権を握れないんですよね。

「あれ?俺,磐越西線に行くなんて,言ったっけ?全然覚えてない」次に,そういう台詞が出てくるようであれば,それでよろしいのですが。



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