青森に来ています。明日から6月だというのに、寒い。

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写真は蟹田の海、波音は、寄せては返す規則正しいものではなく、強い風に煽られ続けている轟々としたものです。時々カモメの声が聞こえる。

駅のホームには、太宰治の碑が建っていて、多分『津軽』という作品の一節であろう、蟹田を紹介する言葉が出ていました。

『なぜ旅に出るの?』『苦しいからさ』というくだりが、たしか『津軽』の冒頭にあったと思うのですが、いま、そこを旅していると、確かに寒いけれど(笑)、明るい。冬は暗いことでしょうが、雪のない季節は、こんなに明るい。

太宰は、何がそんなに苦しかったのだろう?と、そんなことを考えながら、次の列車を待っています。

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この週末に,しまなみ街道に行ってきました。って,台風じゃん。はい,台風でした。詳細は改めますとして,結局,2日めは予定を変更し,尾道の喫茶店めぐりとなってしまいました。写真は,尾道駅近くの商店街の中にある,銭湯改造の喫茶店。

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店内はこんな感じ。本当に銭湯です。

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今,全国の地方都市にある駅前商店街の多くが「シャッター通り」と化しています。尾道でも閉店したお店もありましたけれど,まだ多くの店が健在。まあ,観光客の多い所ですし,漁港や,造船所が近くにあることも,良い方向に向いている理由かもしれません。

昔は,全国が,こういう雰囲気だったのだと思うと,なんだかかけがえのない物を失ったという気もしました。

取材先ではたいがいがそうであるように、今回の北海道取材の2日めの昼食はラーメンでありました。

広い北海道を車で走っていると、通りがかりにある食べ物屋さんは、ラーメン屋さんが町の中に1軒だけということがよくあるのです。今回のお店は「満腹」という名前だったかな。店に入るとお昼時なのに、店の中にはご主人が一人だけ。だいたい私と同じくらいの歳の人でしょうか。

メニューもわずかな種類しかなく、結局醤油ラーメンを頼みます。600円。「麺の堅さは普通で良いですか」などと、ご主人は何かと話しかけてきます。「きょうは暇でね」とも。

やがてきたラーメンには、冷や奴がついてきました。

「これ、サービスです。山わさびをかけてあります。こちらの山の中で採れるワサビ」

食べてみると爽やかな辛味が。

「いいものですね」と感想を一言。そのあとは、今の北海道のこと、仕事のことなどを話ながら、ラーメン1杯でのんびりした食事を楽しみます。

「廃線跡の取材に来たのですけれど、この近くに跡って、残っていますか?」

「ああ。昔の駅の跡がありますよ。店の前を左に行ってすぐの所で、今は公園になっています」

「左にまっすぐ行けばいいんですね」

「すぐそこですから。鉄道もね、なくなってしまうと淋しいですよ。もう20年以上経つけど」

「早いものですよね。ごちそうさま。200円、これはお豆腐代」

「いや、いいですよ。サービスですから」

「構いません。美味しかったですから」

「そうですか。ありがとうございます」

それだけのことです。でも、私にとっては、楽しいやりとりになりました。

「ありがとうございました。また来て下さい」

もし、この廃線跡をもう一度取材する機会があったのであれば、その時の昼食は、ラーメンにしなければいけません。

北海道の温泉旅館の夕食は、こんな感じでありました。

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まだ、この右側にお造りがあって、画面に入りきらない。それは豪華であります。もっとも、よく見てみると、本当に手間がかかるものはない気もするけれど、でも、美味しゅうございました。私はアルコールが飲めないので、すぐに食事に入る。すると、結構な品数ということにはなります。これで1泊8550円ですから、ビジネスホテルへ入り、ラーメンの夕食よりはリッチかもしれない。もっとも、ビジネスホテルには、これとは別種の快適性がありますけれど。

子供の頃は、このような旅館の食事が恨めしかった。どれも少しずつあるのだけれど、食べるものがなくて、別にチキンライスか何かを作ってもらうと、そちらの方が嬉しかった。今は、この少しずつの料理にそれぞれの味わいがあることが解り、それだけ歳を取ってしまったのだなあ、とも思う。もっとも、今でもチキンライスはチキンライスで、美味しいと思うけれど。

で。次の月曜は博多泊まりです。今度は文句なしのビジネスホテル利用となるし、夕食は、まあ、時間をかけないものでしょう(笑)。よく色々な人から「全国の美味しいものが食べられていいですね」と言われます。そうでもないんですよね。昼は時間か惜しいし、夜は少しでも体を休めたいし、あるいはメールやPDFが追っかけてくる。今回の北海道は希有な例でありました。

それでも、ラーメンやチャーハンの食事でも、味ではなく、情景との出会いを楽しめば、どの土地にも楽しみがあることは間違いありません。

1泊2日で北海道から、もう帰ってきてしまいました。

到着した時の現地の気温は、9℃とのことで、もう一度早春のやり直し。

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↑今、桜はこの状態

いわゆる道央と呼ばれる地域から、3時間で横浜の自宅まで帰ってこれてしまうわけですから、日程が1泊2日となるのも当然といえば、当然のことでしょう。私の家族が初めて北海道旅行を計画した頃は、私はまだ小学生の真ん中あたりでしたが、北海道に行くのなら1週間の行程が当たり前で、ガイドブックにもそう書いてあった。この旅行は直前に中止となるのですが、今のハワイよりは遠い感覚でしょうか。

結局、初めて北海道に行けたのは大学4年の時で、その頃を思い出すと、まだ昔ながらの風景も残っており、今日と変わらない都会的な風景もありだったような気がします。先日、簑島高校の野球部の元・監督が亡くなったというニュースが流れていましたけれど、その時に採り上げられた延長18回の死闘があった8月の某日は、私は帯広のパチンコ屋にいた(笑)。パチンコが停滞状態になり、いつまで経っても決着が着かないのに、店の中で流れているテレビの高校野球も、いつまでも決着がつかない。ニュースのおかげで、あの日が何月何日であったか解ったわけですが。

そんな具合で、ある部分ではまことに味気なくなってしまったような北海道旅行ですが、たまには上野から夜行列車で行ってみたいものです。食堂車のフルコースは必要ありませんが、まあ、ハンバーグ定食くらいで。翌日の昼ご飯は、少し早めに連絡船内の「海峡ラーメン」でしょうか。

また、昔話になってしまった。

遠くへ行く話になるほど、話が昔話になってしまいがち。

つまり、あの頃の北海道や九州は、それだけ遠い所であり、その憧れの強さも、今のハワイどころではなかった…ということなのでしょう。

今晩は、北海道の、近くに線路もない、山の中の温泉旅館に泊まっています。うっかり本を持たずに出かけ、今回はPCは持たず、そんな具合だから、夕食を済ませると、することがない。部屋にテレビはあるけれど、サッカーのA代表の試合でもない限り、見る気にはならないし。

なるほどなあ、とも思います。昔の文士が温泉に逗留したわけ。

まわりは、放っておいてくれるし、いつでも風呂に入って気分転換できるし、することないから、お話でも書かければ仕方ない。なにしろ退屈だから、面白い話を書かなければ、いよいよ何もなくなるる。

電話などが追ってこないのも、魅力です。

しかし、それであれば、作品に目鼻をつけなければならないノルマがあるはずで、そこが微妙。

仮に、2週間逗留するとして、まあ、最初の日は何もしない。多分。初日からバリバリ働ける人なら、温泉になど来ないかもしれないし、そもそも作家など志さないかもしれない。

2日めは、少し働くか、もう一日だけサボるかは、人次第かもしれない。かくして、文筆活動は、夏休みの宿題と同じ様相を呈し、それでも、最低のノルマがクリアーされていれば良いが、最後は、こんなはずではとの思いを胸に、鎌倉なり、三鷹なりの自宅へ戻った先生も、きっといたはずである。

さすれば、芸者さんなど出てくるお話は、案外巧妙な、帳尻合わせではと、勘ぐってみたくもなる。まさか、苦しまぎれの、とまでは申しませんが。

この手の空想は果てしなく続けられるのだけれど、とりあえず、今日はこれで。私の今日の最低のノルマは果たしと思うので、これからお風呂に行きます。

日曜日は都内のとあるミーティングに参加.少し出発が遅れたので,念のため新横浜から新幹線を利用しました.東京方面のホームに上がると,ちょうど「のぞみ」が発車待ち.ただ,階段のすぐ横はグリーン車なので,編成の端の自由席車まで,車内を歩かなければいけません.

ホームの表示を見ると,この「のぞみ」の3分後に「こだま」があります.そこで今回はこれを利用することにしました.「こだま」であれば,ホーム中央でも自由席に乗ることができ,品川駅での乗り換えは,こちらの方が楽なはず.しかしまあ,これだけの高速列車が3分間隔で運転されているなんて,毎度のことながら,驚かされます.ミーティングには余裕でセーフ.新横浜から品川,あるいは東京まで新幹線を利用するお客さんは案外多いのですが,たしかに効果は大きいと思います.

帰路は京浜東北で.車内では池波正太郎のエッセイを読んで,時間をうっちゃります.「縁台」と題された一編の最後にはこうあります.

「夕風に吹かれながら町を歩いていると,彼方此方で風鈴の音が聞こえた.

『水道をね,止められちゃったんだよ.もう二,三日でお店からお金が入るんだけど……』

『いいわよ,うちの水,おつかいなさいよ』

『すまないねえ』

女房達は,縁台で,こんな会話をかわしながらも,

『来月,歌舞伎座,夏だってのに六代目が出るんだとさ』

『それじゃ,切符売り出したら,すぐに行って並ばなけりゃ…』

『行く?』

『ええ,行きますともさ』

などと,屈託もない.

現代は,こうした貧乏の余裕もなくなってしまい,夕風らしい夕風も何処かへ逃げてしまった」

本当にそうだなあと思います.夕風らしい夕風が,どれほど爽やかなのかは,ちょっと解らないのですが.

きょうは,携帯ゲーム「コロプラ」の横浜地域掲示板で話題となったことがある,生麦の「天金」という天ぷらのお店に昼食に行ってみました.生麦というより,鶴見線国道駅の至近です.国道駅といえば,失礼ながら廃墟のような雰囲気が,非常にしばしば話題になる駅.その近くにお店があることは知っていましたが,果たしてお味はといいますと….

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←天重並1300円

海老2匹と,穴子,それに白身が乗った天重です.なにしろボリュームがありました.脇役的な存在であるはずの白身が美味しかった.たれが少し濃いめの味であることも,白身とのマッチングに適していたのかもしれません.☆☆☆☆かな.

それにしても国道駅のすぐ脇に,これだけきちんと構えているお店が残っていることが,意外といえば意外でした.昔ながらの質を失っていないのでお客さんもついているのでしょう.私が行ったのは13時少し前でしたけれど,1階には15人くらいお客さんがいたかな.地域の名店なのでしょうね.

本当は,GW中にこのお店に来るつもりで,「遠くに行かなくても美味しいものが食べられる」的な採り上げかたをするつもりでした.で,事実,自転車で行ったのですが,3連休はお休みとのことで,次の日に大磯に出かけたのであります.

こんなお店との出会いも,ひとつの発見であることには違いなく,これもまあ小さな旅と言えないこともありません.今,これを書いていて,まだお腹がもたれているので,そのことでも,強い印象をもたらしてくれたのであります.

さて,少し,外を散歩してこよう.

~鉄道写真向きのカメラとは(その5)~

デジイチは最終目標だけれど

 鉄道写真を撮るのに、最適なカメラは何か?これは言うまでもなく、デジタル一眼レフです。デジイチなどとも呼ばれますけれど、このカメラが現在における最終形でしょう。近年発売のものは動画撮影機能などもつき、ある程度のクオリティの動画まで撮れるようになってしまいました。

 デジイチの話を始めると、これもきりがなくなってしまいますので、今回は要点だけ。
それでは、どのカメラが良いカメラなのか?これは単に価格に正比例と思って間違いないでしょう。では、価格とは何が反映しているのか?
これは画質と耐久性です。
 画質に対する尺度はいろいろありますけれど、いちばん大切なのはレンズ性能。そういう意味で、ボディは最高品質のものでなくとも、レンズは最高品質にこだわるというスタイルも成立します。ただし、デジタルの場合は、最上位機種のために開発された新技術が、より新しい廉価版のカメラにも用いられるというケースもあるようなので、「新しいもの勝ち」という考え方も、また真理です。
 一方、様々なメディアで色々と喧伝されている「画素数」は、確かに有効な尺度ではありますが、これがすべてではありません。具体的には、一昔前の600万画素のデジタル一眼レフカメラの画質が、新鋭の1000万画素超コンパクトデジカメに勝るということは、よくあります。画素数が増やされていても、カメラ全体の設計がチープであるコンデジは、デジイチにはかなわないわけです。私自身、今ではまったくの旧式デジイチである「キヤノンKiss Digital」で撮影した写真が、幾度も雑誌に掲載されたことがあり、あのカメラは600万画素であったはずですが、十分に、印刷原稿の撮影に使用できるカメラであるわけです。

 まあ、これは一つの目安ですから、頭の片隅に留めておいて頂ければ結構です。

 画素数だけにとらわれない、古いものより新しいもの、でも性能は価格に比例というあたりがポイントでしょうか。

 あまり能書きばかり書いてもつまらないので、今回はこれくらいで。
次回から、撮影のノウハウを少しずつ書いてみることにします。


夜景

デジタル一眼レフカメラでの撮影。悪条件下でも、十分に美しい写真が撮れるのがデジイチの実力。

5月5日。3連休の3日め。自転車で大磯を往復してみました。そのうちに「しまなみ街道」を走ってみようという心づもりがあり、そのトレーニングを兼ねて。大磯まで往復70キロ。「しまなみ街道」もそれくらいの長さなので、距離感を知ることができます(まあ、終盤はバテました)。

カマボコ屋さんで薩摩揚げの買い物。このお店は,いつも遊んでいる携帯ゲーム「コロプラ」の提携店で、ここで買い物をすると、ゲームでも有効なアイテムが手に入れられるという趣向です。

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↑薩摩揚げを購入

自転車で走ると、大磯にはこのお店ばかりでなく、古い構えをした和菓子屋さんなどが結構たくさん残っていることが解ります。そういえば、大磯は五十三次の宿場町でした。その面影が残っているのですね。昭和の初め頃は、この町に別荘を持った人もいたとか。たしかに気候は穏やかだし、東京からの距離もほどほどで、良いところだと思いました。今度は各駅停車に乗って来てみよう。

↓こちらは和菓子屋さん。かしわ餅を購入。

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