若き日の開高健が編集をした雑誌に「洋酒天国」というものがあって、これは今のサントリーが拡販策の一つとして、全国のトリスバーに置いたものであるらしいけれど、今これを見ると(ネットオークションで入手できる)、書籍のあちこちで、いかにも若き日の開高さんのものらしいらしい、教養、エスプリ、アイロニーなどを読み取ることができて、下手な小説を読むより、よほどの読後感を得ることができる。投書欄なども、ほとんどが自身の手によるものであるようで、もちろん、様々な名前が使われてはいるのだが、文章のリズム、構成、オチのつけ方は、ごまかしようがない。まだこのころの開高は無名に近い存在ではあるのだけれど、ちゃんと、尻尾はあちこちにお出しになっていらしゃる。

その中でも傑作なものの一つに編集後記があり、これも毎回様々な形ではあるのだが、いつかのものなど「暑いです」と、ただそれだけである。もちろん、この言葉を読んだだけで愉快になるはずはないのだが、一冊の雑誌を読み終わった後にこの言葉に辿り着くと、グラスの中に残っていた氷を口の中に移し、かみ砕いた時のような清涼感さえ味わうことができる。この「暑いです」というただひとことの後記が、そのような効果を意識してのものなのか、たまたま文章を書く時間がなかったのか、あるいは長い文章を入れるスペースがなかったのか、いずれの理由によるものなのかは解らない。恐らくは、いちばん最初に掲げた理由ではないような気がする。そして、その理由をあれこれ詮索するのも、それはそれで楽しみにはなるのだが、やはりそこまで考えて書かれた後記でもあるはずがない。

かく言う私はといえば、いまとってもタイトな状況で、いろいろ状況を書きたいところではあるのだが、オープンの場にそれを書けば、それは批判ともなりかねず、まさか頂いている仕事に、文句は書けない。したがって、ブログもきょうはただひとこと。

今日は温かいです。

と。何故、このひとことを書いたのか。

その理由は、詮索されるまでもなく、ここに記した通りなのであります。


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10日は夕刻に、打ち合わせのため葛飾までお出かけ。

下車駅は京成の青砥駅で、最初は仲木戸から京浜急行に乗って押上経由かなあと、なんとなくそう思っていたのだけれど、念のためウェブで検索したら、京浜東北で日暮里乗り換えの方が早いという答え。そりゃそうだ。どうも、こういう時って、自分の趣味みたいなものが出て、それに溺れることがある。要注意。

これは少し恥ずかしいことでもあるのだけれど、新しくなった京成の日暮里駅を利用するのはこれが初めて。新しいホームは気持ちが良いものです。

↓京成日暮里駅

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打ち合わせ後の帰りの京成の車内では、海外旅行の帰り道であろう人を見かける。どこに行ったのだろう?いいなあ。最近はとんと海外にもご無沙汰。本当はこれではいけないとも思うのだけれど。先日の打ち合わせで、同席したデザイナーさんが、「常磐線の線路ぎわで列車を見ていると、屋根に雪が乗った列車が通り過ぎる」と、子供の頃の鉄道への憧れを話していたっけ。京成の車内で見かけた、「NRT」と書かれたタグのついた鞄も似たようなものかもしれない。

ドイツへ行きたしと思えども…か。

そのうちに行こう。

↓海外にもまた行きたいなあ

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土曜日は図書館まわり。日曜日のきょうは、何をやっていたのだろう…(笑)。

ここのところ、明治時代の鉄道黎明期のことを色々と調べています。たった100年ちょっと前のことなのに、何故、こんなことが解らないのだろうということばかり。本当に歯がゆいです。しかし、例えば、「卑弥呼は女王というより、祈祷師的な存在であったはず」というような研究発表は、どれほどの調査の結果によって導き出されているのだろう?同業者であるのに、これも解らない。

でも、現代という時代は、100年経っても、明治の頃より情報はたくさん、正確に残るのでしょうね。そうして考えると、私たちが、文化を文化として正確に継承できるようになったのは、ごく最近のことであって、私たちはようやく、その先っぽの方に、かろうじて引っかかって生まれた、ということなのだろうか。

今、半年たてば、情報の代謝は凄い。でも、例えば江戸時代の前期と最後期では、けれども農民の暮らしぶりなどほとんど変わっていなかった、ということも、何かで読んだ記憶がある。

現代に生まれたことを、幸せに思わなきゃ。

図書館でたくさん本を借りてきて、どんどん読んでいると、たまに2時間くらいで読めてしまう単行本にも出会う。あっけないもの。でも、これを書いた人は、人生の持ち時間のうちのかなりを費やして、この本を仕上げたはず。そう思うと、申し訳なくもあるのだけれど。

自分も、あっけなく読み終わられてしまうようなことを、書かないようにしなければいけないのだが。

大変だ…。


↓市立図書館に向かう途中。川の向こうには京浜急行の高架があるのだけれど、この角度では写らない。でも水面の色が、少しだけ柔らかな雰囲気になってきたような気がします

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昨日は鉄道博物館などで取材。現場を経験した人から、ダイヤが乱れた時の苦労話などを伺いました。

その前夜は、趣味の大先輩たちと、いわゆる飲み会。ビールをコップに1杯だけ付き合い、やはり、いろいろな立場の人の話を伺いました。

先週の金曜日は原稿を収めたあと、風邪を和らげるために、昼間から眠ったのですが、眠っていると、上空でヘリコプターが3機くらい旋回。3機となると本当にうるさく、夢うつつながら、とても腹立たしい気持ちになったものです。そのことをブログに書こうかと、理由を知りたくテレビをつけると、我が家の近くで新幹線の架線が切れたとのこと。そのせいのヘリコプターだったのですね。

そのような次第で、ブログに書くネタは揃ったのだけれど、仕事に追われているうちに、飲み会と、鉄道博物館での話があり、色々なことを考え合わせると、架線事故のことをあのタイミングで書かなくて良かったのかなとも思いもしました。いろいろな立場があるのだし。

けれども、四方八方に気を配ってばかりいても、それはそれで、個人の意見として体をなさないものになる可能性もあり、読んで意義(いろいろな意味で)のあるものとなるとは限らない。またまた考えさせられました。

昨晩、見た夢は、我が家に子猫が1匹増える夢と、仕事をする夢。このあたりが、自分の身の丈ということでしょうか。

皆、どんな夢をみているのでしょうね?


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