鎌倉に行ってきました。

本当であれば、先日の江ノ電紀行の終点として訪れなければならないはずの場所で、前もってゴールに行ってしまったという、変な行程になってしまいましたが。

コメントを書いて頂いたMakoさんの提案もあったので、スイーツの探訪を少しばかり。まあ、スイーツとはいっても、生クリームたっぷりというわけではありませんが、2軒の、小さいけれどもしっかりしたお店と出会うことができました。

まずは、片瀬山(湘南モノレールの片瀬山から徒歩10分)の「アウスリーベ」へ。名前からも解るとおり、ドイツ菓子のお店です。住宅街の中にあるお店で、看板がなければ、ここがお菓子屋さんだとは解らない。ドアを開けると、そこがもうカウンターとキッチンでした。テークーヘン(1650円)を購入。


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↑片瀬山のアウスリーベ


紅茶の香りが素晴らしいバームクーヘン風のケーキです。見た目にはチョコレートケーキを思わせますが、このチョコは甘みよりも香り、苦みが楽しめる味わいで、紅茶の香りの生地の良いアクセントになっています。家に持ち帰って写真を撮ったあと、1切れ、味見をしたら、ついつい3切れ食べてしまいました。


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↑テークーヘン

次に鎌倉駅近くの若宮大路(段葛のある通りですね)にある「KIBIYAベーカーリー」へ。スイーツというよりパン屋さんですが(クッキーもあります)。この店の存在は、実は店の前を通るまで知りませんでした。家に帰って調べたら、地元では天然酵母のパンの店として、結構有名なのだとか。店構えは、「アウスリーベ」に劣らず、こじんまりとしていて、同じように店に並んでいる品物が、種類が多くないことが、かえって嬉しく感じられました。


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↑若宮大路のKIBIYAベーカリー段葛売店


食パンを試食してみたところ、かなり食べ応えがあります。バター、ジャムよりも、チーズ、LTBあたりが相性が良さそうです。それから、写真を撮る前に、お店を出てすぐ食べてしまったのですが、キッシュが美味しかった。ほうれん草とパイ生地があんなにマッチするものだとは。この味を知らず、今までの俺の人生は何だったのだ…。(2月1日追記:きょうはバケットの方も食べてみました。やはり、どっしりとした味わいです。バターも合います。昨日試食した食パンもそうですが、重みのあるテイストなので、バター多めでしっかり噛みしめると、素晴らしい味わいを楽しめます)


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↑KIBIYAベーカリーのパン


2軒お店を回っただけで、1日が終わってしまったようなものですが、実りのある1日となりました。きょう出かけなければ、このような味覚があることに気がつかぬままでい続けたということになるのですから。


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↑稲村ヶ崎付近から見た今日の海


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きょうは雨。

最初は、仕事のついでに鎌倉あたりに出向いてみようと思っていたのですが、ついつい億劫になってしまいました。

さて。

それではブログをどうする?

28日に桃浦駅の跡に行きました。

その現役時代の写真を見つけましたので、アップさせて頂きます。

データを見ると2004年4月とあります。月刊「鉄道ファン」の取材で出かけた時のものでした。いつもと同じセリフになってしまいますが、もう、そんなになるのですね。時が経つのは本当に早い。改めて写真を見ると、この時も今も、そんなに風景は変わっていない気がします。違いがあるとすれば、今は列車が来ないということでしょうか。

この取材の時は、桃浦で夕陽が見たくて、わざわざ石岡駅のハンバーガーショップで粘って時間を潰し、ちょうど陽が沈む時間に桃浦に着く列車に乗りました。本当は、夕陽をバックに列車のシルエットを狙いたかったのだけれど、アングルを探すには少し時間が足りませんでした。列車を入れた写真の撮影はあきらめて、ぼんやり湖畔で夕陽を見ていました。

仕事の取材なのに、呑気なものですね。でも、こうして写真が残せたのだし、短くても素晴らしい旅だったと思います。


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↑桃浦を出発する列車


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↑桃浦駅駅舎


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↑霞ヶ浦の眺め



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今では、私たちの生活にあまり近い関係ではなくなってしまったような印象もありますが、「縁日」というのは、とても楽しいものでした。

お寺の参道にたくさんの屋台が出て、この日は特別にお小遣いをもらって、友達と夜も遊べる。金魚すくいや、射的や、綿菓子などの屋台は、夜の闇の中でどれもきらきらと輝いていて、でも少し怖いものもあり、その中で、限られたお小遣いを何に使おうか…、そんなことを悩むことも楽しかった。

今、振り返ってみれば、これらの屋台でお金を使って得られる代償とは、どれもたわいないものであった気がします。今日であれば、それよりも遙かに複雑に仕組まれた遊びを目の前のコンピューターが提供してくれる。

でも…。

あのたわいなさは、とてもはかなく、だから美しい思い出になっているような気がします。

きょうは、東武鉄道の大師前駅のあたりを歩いてみました。あいにくの曇り空ではありましたけれど、駅から続く参道の雰囲気は、遠い昔の、縁日の夜のことを思い出させてくれました。


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↑参道の両脇には色々なお店が並んでいました


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↑参道近くにあった、こぢんまりとしたとてもきれいなお店です


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↑やや大きめのミケ


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↑大師前駅ホーム



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本日の仕事は、土浦市内での撮影。仕事はお昼前に終わりましたので、そのまま帰るには惜しく、鹿島鉄道の桃浦駅の跡に行ってみることにしました。自家用車利用での探訪ですから、「鉄道を廃止するな」というようなことを声高に言える立場ではありませんでしたが。


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↑駅前風景


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↑島式のホームもそのまま残っていました


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↑駅舎の中も現役時代を思い起こさせてくれます


鹿島鉄道が廃止になったのは平成19年4月1日。本当に月日が経つのは早いものです。霞ヶ浦湖畔を走る列車の姿は、本当に絵になる鉄道でした。

淋しいものですね、やっぱり。


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そんな訳で今日になったので昨日の続きです。

次の腰越も、江ノ電の中ではもっとも印象的な駅の1つです。現在の江ノ電は、朝夕と土曜休日は4両編成で動いていますが、腰越はホームの長さが2両分しかなく、ホームからはみ出した2両分のドアは、駅に止まっていても開きませんので、要注意です。


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↑いかにも短い腰越駅ホーム


この日の昼食は腰越から徒歩5分ほど(駅からまっすぐ腰越漁港の方向に向かい、道路の右側にあります)の「しらす屋」さんへ。3月10日までしらすが禁漁だそうで(知らなかった)、生しらすはありませんでしたが、釜あげしらす&アジ刺どんぶり(950円)で十分に満足。あっという間に食べ終わってしまい、お替わりがしたくなりました。今度は閑な時間に来て、白身の天ぷらでも頼もうと思います。


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↑釜あげしらす&アジ刺どんぶり。ふっふっふ


腰越からふたたび列車に乗り、次が鎌倉高校前。ここから100mほど鎌倉寄りにある踏切は、海をバックに遮断機の写真が撮れるという、結構有名な撮影ポイントです。私も狙ってみたのですが、遮断機が降りたところに、ちょうどトラックが来てしまうタイミングの悪さが3度も繰り返され、美しいシルエットを撮ることができませんでした。

海を見下ろすアングルの写真が撮れないものか丘の上に上がってみました。どうも、新しいアングルは見つけられません。まあ、江ノ電のような短い路線は、もう撮影ポイントというものは出尽くしてしまっていて(それはもしかしたら、日本中の鐵道がそうであるのかもしれませんが)、今から新鮮な写真を撮ることはできないのかもしれませんが。住宅街の中を歩いていると、まるで美術館か博物館かのように見える凄いデザインの大きな家もあれば、それに混ざって廃屋もところどころにあります。この廃屋も、いずれ土地と共に高額で取引されるのでしょう。

陽が傾き、雲も出始めて、さらに寒くなってきました。鎌倉高校前と腰越の間で、もう1枚だけ写真を撮って、帰路に着きます。やっぱり、家を出るのが少し遅かったようです。悔しいから、またすぐに来ようと思います。次回は鎌倉高校前を出発点にしましょう。


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↑腰越~鎌倉高校前間



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江ノ島で下車して、次の腰越までは歩いてみることにします。よく知られているように、この区間には併用軌道(自動車や歩行者が通る同じ道路上に線路が敷かれているもの。路面電車と同様)があり、この存在が強い印象を与えることもあって、江ノ電が路面電車の仲間にカウントされることも多いようです。法規上は、昭和20年には軌道から普通鉄道への「格上げ」がなされており、江ノ電も新幹線も同格なのですが、まあ、そのようなことはさしたる問題ではないのでしょう。

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↑江ノ島近くのカーブを行く。小型電車4両編成が長く見えます

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↑店先をかすめるようにして走ります

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↑通り全体の雰囲気はこんな感じ

併用軌道上を歩きながら通ってゆく列車を見ていると、運転士さんも車掌さんも、この区間では相当に神経を使っているようです。列車の「直前を横断する自動車」も結構多く、特に江ノ島駅の近く竜口寺前の交差点にはブラインドカーブがあるため列車は徐行し、時々は警笛を鳴らしていました。有名な「江ノ電もなか」を作っている和菓子屋さんもその近く。この日も行列ができていました。

江ノ電は日中はきっちり12分間隔で運転されています。単線ですから、12分に2本の列車がやって来るわけで、地方ローカル線などに比べれば大変に密度の高い運転です。それでも、色々な角度で列車を狙っていると、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。

というわけで、何と、きょうはこれでおしまい。きょうの続きは明日のココロだー。


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↑江ノ島電鉄藤沢駅

鉄道を乗り継いで江ノ電にのる場合、3つの入口があります。1つは藤沢から、1つは鎌倉から、そしてもう1つが大船から湘南モノレールに乗って、江ノ島で乗換えるというものです。個人的には3つめのプランが好きで、大船と江ノ島を結ぶモノレールは懸垂式であることもあって、軌道が作られている場所の地形に合わせて、結構、右に左にと傾き、その様が面白い。それでも今回は、横浜駅から乗った列車が東海道本線の下りでしたので、藤沢に行きました。

もし、このブログをご覧の方で、まだ一度も江ノ電に乗ったことがないという人がいたら(あまりいないかもしれませんが)、藤沢駅で列車を1本待って、次の鎌倉行の最前列の座席に座ることをお薦めします。特に2000形が来れば大ラッキーで、進行方向の眺めを、展望席風のイスから、思う存分楽しめます。時に路地裏のような所を身をくねらせて走り、時に湘南海岸の風と光を受けて走る江ノ電の、他の鉄道とはひと味違う趣きに、きっとカルチャーショックを受けることでしょう。


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↑藤沢駅のホームで次の列車を待っている人もいました。


さて、今回の出発地は藤沢です。ビルの2階に線路が入った、路面電車然とした近代的なスタイルの駅(でも線路は単線)を後にすると、江ノ電の電車はまず急な勾配を下って地平に降り、そこからしばらくの間は、高級住宅街といった趣きのある中を走ります。石上、柳小路、鵠沼と、ひんぱんに駅が現れますが、昔はこのほかにも駅があったそうで、路面電車の停留所、あるいはバス停のように、短い間隔で駅があったのだそうですね。

鵠沼の先で河口近くのゆったりとした流れを渡り、次が湘南海岸公園。いかにも明るいイメージの魅力的な駅名です。そしてその次が江ノ島。この駅からはまだ海は見えないのですが、駅から江ノ島までは徒歩10分。江ノ島までの道のりは、狭い道の両側に様々なお店が並んだ、いかにも観光地らしいものですが、冬の人の少ない時期にこの道を歩くのも悪くないものです。

改札口前にある売店には、様々なグッズが並んでいて、結構「そそられる」ものばかりなのですが、いきなりこれを買い込んでしまうと、その後の行程で、文字通り身動きが取れなくなることがありますので、要注意です。

(↑経験者は語る)


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↑この他にもプラレールなどのグッズがずらり


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先日の鎌倉行では、江ノ電の写真はまったく撮らなかったので、改めて、江ノ電に行ってみました。しかし、寒い日に行ってしまいました(笑)。

雲が出てきたこともあって、15時前には帰路に着きましたけれど(やや怠慢)、色々考えることもあり、やっぱり私たちは(鉄道が好きな人なら誰でも)、現地に趣くことは大事だなあと、改めて、改めて、認識した次第です。

コメントを頂いたMakoさんの提案に則り、クネクネした写真を狙おうともしたのですが、難しいですね。つまりそれは、いかに自分が既存の撮影ポイントにだけ頼ってこれまでの撮影をしていたか、ということの証明であった気がします。

昼食の行列が長かったこともあって、藤沢発なのに、鎌倉高校前で時間切れ。鎌倉まで辿り着けませんでした(これが双六なら最下位だ)。まあ、家を出るのがついつい遅れたのもいけなかったけれど。でも、自宅から遠くはないのだから、また行き直して、絶対に鎌倉まで辿り着こうと思います!もっとも、同じ場所に取材したって良いわけですから(違った切り口のことを表現できれば、ですが)、そのあたりは、ブログの定期刊行物とは違うところでしょう。

さらに鎌倉スイーツに挑戦というテーマ。実はこれって、すごく難しいことに今日気がつきました。帰りがけに、ファーストフードショップで、クリーム入りのクロワッサンを食べただけで、大満足しちゃったのですね。これまでの駅弁であるとかは、自分が納得したものだけ写真を出すことにしていましたけれど、スイーツは、難しい。全部出してしまうかもしれません。甘いものゆえ甘い点数になってしまうのでしょうか。う~ん。

今、今日撮った写真を見直しているのですが、失敗作博物館です。う~ん。

「失敗をしなかっただけのことなら成功とは言わない。それは停滞に過ぎない」という言葉を言ったのは、何か言い訳を書かねばならないと切羽詰まった私です。ともあれ、改めて報告します。


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↑鎌倉高校前駅付近から見たこの日の海

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1月21日に、「自然に還って行くものを無理に阻まない」のが日本的ということを書きました。

それでは建物はどうなのだろう?日本の建物は、相対的には、ヨーロッパなどに比べて寿命が短いように見えます。彼の地に比べれば高温、多雨の日本の気候は、建造物の寿命には、悪影響を及ぼしそうです。それであれば、日本の建物が、ヨーロッパとは違い、すぐに建て直されるのは仕方のないことなのかなあ、などと考えていたら、でもお寺などには古いものがいくらでもあることに気がつきました。気がつきました…って、当たり前のことを忘れていただけですが。

ちょっとネットで調べてみたら、檜の建物は800年ほど強度を保ち続けられるとあり(もちろん、様々な条件にもよるのでしょうが)、また別のページには、「法隆寺の金堂は1400年前に建てられたもの」ともありました。

力のある人が威信をかけて建てるお寺の建物と、庶民が建てる一般的な建物の単純な比較はできないのでしょうが、建て方次第では、それだけ持つのですね。木造住宅を、何十年かで建て替えとというのは、それでも仕方ないことなのかなあ。陰謀かなあ、電化製品も壊れるように作るという話もあるしなあなどと、考えはとりとめなくなってゆきます。

写真の嘉例川駅の駅舎は、明治36年にこの駅がある九州・肥薩線が開業した時に建てられたものだそうで、もう築100年を超えています。その雰囲気はさすがにクラシカルですが、朽ちた様子はなく、周囲の自然に溶け込んだ、木造建築ならではの美しさを保っています。なんだかクラシックの名曲に出会ったような気分です。

最近は、亀やカッパの姿を模をした駅まで建てられるようになって、あれはあれでコミカルで楽しいのですが、どれもこれもそのような姿になってしまったら、後になって歴史をひもとく楽しみはなくなってしまうかもしれません。

誰か、現代のクラシック作曲家が現れてくれると楽しいのですが。


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↑築100年を超える嘉例川駅舎


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そのようなわけで日光の取材は、とてもとても寒いものでした。いや、内容が寒いということではなく、本当に体が寒かった。雪景色がきれいなので、心は晴れやかでしたけれど。まあ、取材先の旅館までの道のりで車がスタックするようなことがなくて、それは本当に良かったと思います。そんなことになったら洒落にならないものね。途中2回くらい、ちょっぴりだけ、ドリフト走行をしちゃったもんなあ。

仕事での取材ということになりますと、どうしても寒い寒い中でということもあります。それではベスト3(ワースト3?)はと言われると、答えられません。いっぱいあり過ぎて。旅行であるとか、鉄道であるとかの取材って、時にすごく遠い所を取材の対象に選びます。「遠くに行きたい」の精神のなせる業ですよね。解ります。解りますが、その取材は時にすごくハードなものになったりする。ま、こっちもそれを望んでいる部分もありますけれど。

写真の小野田線本山支線(山口県)の取材の時も、真冬のことで、実はすご~くすご~く寒かったのです。けれども、鉄道に詳しい人なら知っているように、この路線に運転されている列車は、起点の雀田発の時刻でいえば、6時59分発の初発列車があって、次に7時25分発の列車があって、その列車の帰りの便が雀田に到着すると、その後はもう16時31分発まで列車がない。およそ9時間の間、運転される列車は1本もないのであります。これはもう、初発から乗りに出かけるしかない。そして、午前中の2本の列車を取材したら、その後は9時間、ぼ~っとしているしかない。

気合いを入れてホテルを飛び出し、まだ暗い中を駅まで歩いて、1往復半は列車に乗って、終点の長門本山駅では、通りかかかった地元のおじさんに「次の電車に乗らないでどうするの?」と聞かれ、「何とかします」とだけ返事をして雀田へ折り返す午前中の最後の列車を見送り、しかし、その後はすることもないので駅から近い海岸まで歩いてみたのですが、冷たい風が強いこと。

寒かったなあ。

長門本山発の列車は、夕方までないのですが、何のことはない。少し離れたところにあるバス停からは30分に1本の割合で便があって、「何とかする」というほどの苦労もなく(いざとなれば10kmくらいは歩こうと覚悟していた)、出発点に戻れました。バス停の近くには、都会の家よりも遙かに大きくてきれいな(南欧風の)建て売り住宅が海を見下ろす丘の上に整然と並んでいて、やはり現代の地方都市は、自動車を基準にして町作りが行われているんだなと、痛切に感じさせられました。暖かくなったらまた来よう、そうすれば、旅行も撮影も、もっと思うように楽しめるのだから、とその時は思ったのですが、その望みはまだ、かなえられないままになっています。


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↑初発列車発車前の小野田線雀田駅


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