ちょっと調べたらこのお店もチェーンらしい。武蔵小杉駅前から少し離れた狭い路地に面して建っているお店。これで個人経営だったら、格好いいんだけれどなあ。小さなテーブルが2つとカウンターだけの小さなお店で、考えてみれば、昔は少し大きな駅の前、あるいは学生がいる町の駅の前には必ず小さなカレー屋さんがあったものだけれど。

 写真はチキンゴロゴロカレー。煮物の調理時間としては、100時間というのは自慢する長さではないような気がするのだけれど、まあ、解りやすい店名です。その名の通りの煮詰めたカレーだけれど、ゴーゴーカレーみたいにはくどくない。

私が食べている隣では、学校帰りと覚しき高校生が、一人でカツカレーを食べていた。学校帰りの空腹を満たす食事は美味しいんだよなー、だからこういう店が必要なんだなどと思いながら、しかし自分はといえば、もう上の端の方が近い年齢だ。でも、そういう人向けにだって、こういう小さなカレー屋さんがあって良いのだ。カレー屋さんはカレー屋さんで、やっぱり、隠れ家なのであります。

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土曜日の都心のオフィスビルはがらんとしていて、レストランフロアにあるお店でさえ、一部が閉まっている。私のサラリーマン時代も、会社は有楽町のビルにあったから、土曜日ともなると、ビル全体ががらんとしてしまい、そんなところで働いている自分が惨めに感じられたものだった。まあ、今は違う。自分だけ「働けて」いることが、むしろ誇りに感じられる。歳を取ったんだなあ。

いきなり話がそれてしまったけれど、ここは汐留のオフィスビルの2階にあるお店です。がらんとしたフロアの中で、1~2軒だけお店が開いていて、本当は別のお店に入るつもりで2階まで上がったのだけど、そちらは閉まっていた。で、ま、ここでもいいかと入ったカレー屋さん。

このお店もチェーン店らしいけれど、でもこのカレーのアイディアは楽しかった。写真はベーコンエッグと野菜のカレーで、細かく切った具がたっぷり。カレーソースはさらさらで、味はシンプル。それでもひと口ごとに、ベーコンや卵やキャベツを味わえるのが楽しい。カレーソースの絡んだ野菜炒めみたいな感じ。

こんなアイディアもあるのね、と思っていたら、隣のテーブルのカレーは、ソースがずっと赤くて、あれも美味しそうだった。また、来なきゃ。でも平日はサラリーマンの行列だろうなあ、また土曜日に来なきゃ。なんて思いながら店を出て、エスカレーターを乗り継いで、遠い遠い地下鉄の駅に戻ったのでありました。

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ちょいといい感じでしょ?カレー。500いくらだったかな?600円でお釣りが来ました。
なんだかイワクあり気な店の名前ですが、ガード下の居酒屋さんのランチです。先客がみな、昼からチューハイかよーってビビったのですが、つまりお水を大きなグラスで出していたのね。きょうは暑かったので嬉しかったです。あれでチューハイ飲んだら、歩けませんぜ、きっと。
ガード下の、名前は凄いが造りは屋台、みたいなお店で、お姉さんが、ちょこまかちょこまか動いている昼の居酒屋。入って良かったなと思いました。また、行くの、遠いけれど。

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 本日は町内会の総会でした。私は会長から書記を頼まれており,書記は,要は居れば良い,議事を正確,そして公平に記録すれば良いわけですが,座る位置は議長の隣で,どうしても執行部側のような気持ちになります。そうすると,案外色々な部分でプレッシャーも感じるもので,終わった時は,ほっとしました。で,そうなることも解っていたので,終わったら,自転車で白楽にカレーを食べに行こうと,数日前からそう思っていおったわけです。そんな訳で,地元のサリサリです。
 
 お店に失礼な言い方をすれば,なにしろ不思議なお店で,お店のあちこちにファンキーな標語が掲げられているし,メニューは1種類だけだし,ご主人は怪しい仙人みたいだし,でも,味はしっかりとした個性のあるもので,不思議な店構えと,個性的な味という両方を合わせるのであれば,私が回った各地のカレー屋さんの中でも,個性派ということでな3本の指に入りそうです。

 ウィークデイはあまり混まないお店なので,たかをくくっていたら,日曜日の今日は違いました。座れてよかった。鶏肉を使った,ドライカレー風の味なのですが,写真に写っているように,風味のあるオイルが絡めてある。前々回にこのお店に来たときに,ご主人と話をしたら,「(味作りに)スープは使わない。塩と,漢方薬だけ」と仰っていましたから,使うのは,塩と,スパイスと,あとは何だ?よく解らないや。

 そういえばお皿も,少し変わったお皿なのですが,相席のお客さんのお皿を何となく見回すと,6皿全部違うお皿でした。「へー,案外,楽しんでいるんだ」とも思ったのですが,消耗するたびに同じお皿を探すのが大変で,こうなったというのが真相かもしれません。それはそれで,いいんだ。

 食事を終えて,ご主人の,何だか弱々しい「どうもありがとー」という声に送られて「やたら威勢の良いラーメン屋より,こちらの声の方が味があるかなー」と思いながら外に出たら,お店の構えを写真に撮っている女の人がいました。なにしろまあ,そんな不思議な,味だらけのお店であります。

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カレーのお遍路 その34 渋谷 JINNAN CURRY

東京・渋谷の東急デパート本店の左のはす向かいにあるカレーショップ。見た目には、カフェのような雰囲気で、あれ?こんなところに、こんなお店があるのねと、ちょっと虚を突かれたような気持ちになりました。

写真はジンナンカレー。ピーナッツの粒々が入っていて、時々香ばしい。それよりも嬉しいのは、ジャガイモの存在。煮崩れしやすいジャガイモは、商売もののカレーでは、あまり目にすることができませんから。ソースは見た目よりも甘酸っぱいテイストです。結構、女性のお客さんが多いのも、このお店の味が、辛さを売り物にしていないからかもしれません。

少し早めの夕食を終えて店の外に出ると、西の空にはまだ少しだけ明るさが残っていました。これから、陽はさらに延びて…で?何をすれば良いのだ…?
まあ、そんなことを考えられるのも、この季節の楽しさです。

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人形町のビルの1階にある居酒屋のランチ。写真は「豚天カレー」。カツカレーでなく、豚天であるところが、お店の工夫というか、意地というかで面白い。案外食べ応えがあります。食事してすぐにインタビュー先に向かわなければならず、案外調理に時間がかかったため、またもや、10分未満でこれを食さなければならないという罰ゲーム状態でした。ゆっくり食べたら、もっと美味しいのだろうなあ。

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 JR南武線と、東急田園都市線が交差する溝の口(JRの駅名は武蔵溝ノ口)は、駅前こそビルが建ち並んでいるけれど、「駅の裏」の側にまわってみると、立ち飲み屋が似合う狭い路地が続いている。
 この「デリー」はその一画にある。店の名前は本格的なインド料理の店を思わせるけれど、実際には、それこそ「万福食堂」という方が似合いそうなカウンターだけの小さなお店で、下宿の学生が毎日通うような、そんな気安い雰囲気がある。
 実際、このカツカレーの味もそれに似合ったもので、このお遍路シリーズの中でもっとも「しみじみとする味」かもしれない。クセのない、ちょっと辛めの、こってりとしたソース。カツは、少し揚げすぎた感じで、でもそれが、濃い味のソースにぴったりとマッチしている。
 いまは、私より年上だろうコックさんが一人で切り盛りしていて、数人のお客さんのためにてんてこ舞い。オーダーを間違えて、隣の席のお客さんに運んでしまったりしている。
 壁には、このお店が開店したての頃のものなのだろうか、若いご夫婦の、お店の前での記念写真が貼ってある。奥様は短めの髪にパーマが当てられていて、快活な様子。笑顔がいいな。
 この写真の頃が、このお店のいちばん良い時だったのだろうか?などとふと思い、けれどもすぐに思い直した。
 多くはないのかもしれないけれど、ちゃんとこれだけお客さんが来てくれているのだから、今だって、良い時であるに違いないのだ。

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カレーのお遍路 その31 秋葉原 N3331

 あの万世橋駅跡の、2階にある、つまり客席のすぐ脇を中央線が走っているお店です。開店以来、あちこちで話題になりましたが、私はようやく初めての探訪。何かこう、話題が先行してしまうと避けてしまうんですよね。高校時代にクラスの中のもてる男子、もてる女子が楽しそうにやっているのを見ると、そこから逃げてしまう、あんな気持ち。
 写真は、何という名前のカレーだったかな?忘れてしまった。名前を検索しようとしてみたけれど、なかなか出てこないんだもん。HPを見ても、店のコンセプトとかは読まされるのだけれど、それも結局のところ、何が言いたいのか、解らないしね。
 味の方は、とても上品でした。同じ秋葉原にあるゴーゴーカレーあたりとは対極です。あ、ゴーゴーが下品だと言っているのではないですよ。ゴリラが凄いなーと言っているのです。
 この建物のような文化遺産が、横浜の赤レンガ倉庫がそうであるように、商業施設としてしか生き残れないのは淋しいものですが、それでも残されるだけ良いのかもしれません。万世橋駅跡も、階段などがリストアされて残されているし。本当はこの店から見えるホームも、雑草などは刈って、明治の鉄道を思わせる演出が欲しかったところです。万世橋は、ターミナル駅でした。この駅から「列車」に乗って向かう八王子は、きっと今よりもずっと「遠く」だったのでしょう。本当は、その時代のことを、もっともっと教えて欲しいのですが。
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上田に取材に行ってきました。上田での昼食は、いつも迷わされるのですが、今回はベンガルへ。

ベンガルは、波正太郎が通った店、として紹介されることの多い上田駅近くのカレー店です。写真はチキンカレーで、辛味というよりも酸味の強い、欧風のカレー。今でこそ、このようなテイストはあちこちのお店にありますけれど、池波さんが現役の時代であれば、相当に進んだ味であったでしょう。

このほかに、味噌汁と、食後にはミルクティーが出ます。帰り際に、マスターが「遠くからいらしたのですか?」と声をかけてくれ、横浜から来たということを伝えると、マスターは学生時代を横浜で過ごしたのだとか。そこから、いろいろと昔話を楽しむことができました。マスターのお話では、お店の造りは昔から変わっていないのだそうで、「池波さんは、よくその席で食事をされていました」と、カウンターの一画を指さします。「でも、その頃の私は、中学生でしたから、何も解りませんでした」とも。

こういう時、昔の話というのは、本当に良いものです。考えてみれば、そのような会話を、一定の間を保ちながら楽しめるようになることは、こればかりは年齢を重ねなければできないことです。素晴らしい特権です。年をとった者の(笑)。

池波さんゆかりの店というのは全国にあって、なんだか弘法大師の伝説みたいですが、地方に行きつけの店があって、けれどもそこには頻繁には行けない。でも、そうやって店に顔を出しているうちに歳を取ることの素晴らしさを、池波さん自身も、楽しんでいたのかもしれません。


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日本におけるカレーの本場といえば、何と言っても秋田駅、なのかもしれません。駅ビルの3階にあるレストラン街には、カレー専門店こそなかったけれど、とんかつ屋さんにはカツカレーがあり、バーにはカレーセットがあり、郷土料理屋さんには比内鶏カレーがあるのです。そのようなカレー激戦区の中で私が選んだのは、喫茶店のカレーでした。なぜなら「カレーフェア開催中」だったからです。やはり本場です。まあ、フェアと申しましても、チキンカレーと、ビーフカレーと、キーマカレーと、あと何か一つあっただけですが、ちゃんとポスターを作って、メニューも作って、ですから、真面目です。

写真は「具だくさんのチキンカレー」、通称、「チキン」です。このお店をチョイスしたのは「カレーフェア」の開催もありましたが、列車に乗り遅れるとパーティに遅刻してしまう、それがために、注文したものが早く出て来そうな喫茶店でということだったのですが、でも、ちょっと時間がかかりました。私が注文した後にも「チキン」は2つ注文があったようですから、「フェア」の効用大です。

そのようなわけで、「具だくさんのチキンカレー」(通称チキン)は、出てくるまでに少し時間がかかりましたが、そこはカレーのこと。サクサクと美味しく食べることができて、列車にも乗り遅れることがなさそうです。すると、ウェイトレスさんがストローを持って来ました。セットのドリンクが付くのですね。やべー。

追伸:この記事をフェイスブックの方にアップしたら、由利高原鉄道(地元です)の春田さんから「好きな店です」と、コメントを頂きました。良かった。


カレーのお遍路 その28 新宿 アカシア

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  昨日は高田馬場の編プロまで打ち合わせに行ったら「アカシアでカレーを食べて帰りなさい」と言われたので、そうしました。
「アカシア」は、アルタのすぐ裏という、まー、ごちゃごちゃした所にあるのですが、「な、何故、こんな所に?」と思えるような、昔ながらの洋食屋さんです。一歩お店に入ると、そこはもう、クーラーが効きすぎで、昔ながらの店はこうでなければいけません。こういう店って、結構好きな人いますものね。私もそうですが。

写真は「激辛カレー」。骨つきの鶏肉がごろごろと3本入っています。激辛カレーと言いますと、「自分ではうまいと言っているが、本当のところはどうなのだろう?」という、売れないフォークシンガーみたいな奴が多いのですが、この激辛は美味しい激辛です。辛味、苦みがほど良いので、豆腐を入れても美味しいだろうななんて思ったりもしましたよ。

このお店は、今までにも何度か来ていて、そのたびにロールキャベツを食べていたのですが、これでまた、「食べたくなるカレー」を一つ増やすことができました。なにしろ居心地も良いし、またカレーを食べに来ようと思います。

……。
ロールキャベツ食べられないじゃん。



カレーのお遍路その27 横浜・本牧 ラーメン亭笑苑

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  今からもう20年ほど前のことになるのだけれど、サンフランシスコをクルマで移動していたとき、どこかで見たような町並みの中を走っていることに気づき、それがどこの町であったのか、すっかり落ち着かなくなった。 そして、少しした後に、それが自分がまだ小さな子供だった頃の本牧であることに気がつき、すっかり安心できたことを覚えている。
  実際、60年代初め頃の本牧は、目抜き通りを路面電車が走っていても、米軍の居住地であったことから、すっかりアメリカナイズされた一画となっていて、ボディ一面を真っ黄色に塗られたアメリカの子供たちのスクールバスが、ひっきりなしに走っていた。

  時が経って町並みが変わってゆくのを目の当たりにするのは淋しい気持ちになることが多いのだけれど、本牧もまさにそれで、遠い昔のあのバタ臭さは、今はもう微塵もない。路面電車の通りには商店が軒を連ねていても、半分はシャッターを閉めている。まだ、オモチャ屋さんなどが健在で、店内に子供の集団がいるのを見つけてホッとしたりするのだけれど、でもやはり人通りは少なく、明日、この町がもっと元気になっているという予感は、今はあまりない。

  写真はカレーライス。お店の名からも解るとおり、純然たるラーメン屋さんなのだけれど、カレーライスだけは置いてあった。土曜日の午後3時前なのに、お客さんは4組くらい入っていて、つまりこの通りには、ほかに適当な店がないということなのかもしれない。

  今年の夏はあっという間に終わり、きょうも曇った空の下を涼しい風が吹き抜けている。「このやるせない、あてどない物語は、何に出会ったら結末を見つけることができるのだろう」。そんな最後の一行を頭の中に思い浮かべならが街を歩いていたのだけれど、注文してすぐに出て来た何も具の入っていないカレーは、しかし、思いの他に美味しく、最後の一行に繋がらない味になってしまった。
「芥川賞が遠のいたなあ」なんて思いながら店を出た。付け合わせのスープは濃いとんこつ味で、これも元気な味でした。




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旅に出ると、そしてそれが列車の撮影が関わるものであると特に、昼食がカレーになることが多いようです。それは、カレーであれば短い時間で食べることができ、だから次の列車の撮影に間に合い、しかも「ハズレ」る確率が少ないという理由からで、同じ選択肢に到っている同好の士は、少なくないものという気がします。

写真は、大井川鐵道・千頭駅前にある食堂の「カレーライス」。思いのほか、タマネギが多く、オニオンカレーなんて洒落てみてもいいかなとも思いましたが、カレーソースの味はごくオーソドックスで、「ほとんどのカレーは、だいたい美味しい」という糸井重里さんの名文句を思い出します。

それでも、この日の様相がいつもといささか異なっていたのは、お店の中が、パニックと形容したくなるほど、お客様に溢れていたことでした。この前、来た時にはひっそりと静かだったのに、今回は何やら阿鼻叫喚という言葉を思い出します。

その理由ははっきりしていて、千頭駅で「機関車トーマス」のフェアが開催されているから。駅周辺は凄い人で、「ここは原宿か?」なんて思いましたし、駅裏の道の駅にに車を停められず、臨時駐車場からシャトルバスで千頭駅に出向きました。シャトルバスに乗ったのは、プレミアム・アウトレットに行って以来です。

それでも、人人人で駅や、駅の周辺が活気に満ちているのを体感するのは、やっぱり悪くないものです。少し待たされた後に、お店の女の子が走って運んできたカレーをやっとのことで食して外に出たら、汽笛が聞こえ、「トーマス号」が発車していったところ。今回は、カレーを頼んでも次のSLに間に合わなかったというわけですが、ま、お店に入る前に、そもそもダイヤを確かめていませんでしたしね。ほほほ。それに、「大井川鐵道には、まだこの後にもSL列車があるのだから、それを見れば何も問題はないのだ」と、負け惜しみはすぐに出ました。
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本当であれば、このお遍路の第1回に登場しても良いはずの新宿の老舗です。
今は本店ビルが建て替え工事中で、隣の高野フルーツパーラーの6階で仮営業中。
それでも、店内の落ち着いた雰囲気は、以前と何も変わらず、碌山など多くの芸術家のスポンサードをしてきたという中村屋らしく、店内に幾つもの彫刻が飾られ、一層の風格が醸し出されています。

写真はコールマンカレー。このお店の定番であるインド式カレーとは大いに異なるバターチキン風味の仕立ててで、骨付きチキンがゴロゴロ。これもまた楽しい味です。

さすがに、こんなに風格のある店となると、お客さんの年齢層も高い。自分と同年輩の人がいるとほっとします。このシリーズの24回目で訪れた上野の店は、お客さんが皆若く、自分と同年輩の人がいるとほっとしたのだけれど、同じ洋食屋さんなのに、何だか不思議。

そういえば、寺山修司が生きていた時に行っていた人生相談で、若者の悩みに対し「中村屋のカレーを食べてから言え」とか、「食べてから悩め」とか、そんな回答をしたというのを、どこかで読んだ覚えがあります。その頃から、何年経っているのだろう?食文化の発展とともに、味に研究を重ねたライバル店も多く登場しているはずですが、その中でむかしの味を守り続けているということ。考えてみれば、これがいちばん凄い話です。


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午後の少し早めの時間に東北地方で仕事を終えて「はやぶさ」に飛び乗ると、上野には夕方のラッシュの時間帯に到着します。昔は、この距離を埋めるのに夜行列車ひと晩を要していたのですから、便利になったものです。

それでも、地方を旅することのフィナーレが、それらしいシーン経ることなく、唐突に終わってしまうようでもあり、それがつまらなくもあります。例えば国鉄の現役蒸気機関車の写真を撮りに出かけて帰路に着き、旅の終わりを告げるのが103系との出会いであったりしたのですが、現代にはそのようなシーンがない。もちろん、時代が移り変わっているのですから、それは良いとか悪いとかの問題ではないのですが、心のタイムラグを埋めるのには、まだ少し時間がかかりそうです。
写真はハンバーグ180gカレー。お店は御徒町近くの、上野駅から続く賑わいが途切れない横通りのビルの2階にあり、ステーキ・ハンバーグがメインのレストランですが、カレーもそれなりの力量を備えています。ポットに入れられた欧風のカレーが、ぐつぐつと煮え立った状態でテーブルに届けられるのは楽しく、180gハンバーグはいくつかあるオプションの中でいちばん小さなものなのですが、それでもしっかりとしたボリュームがあります。

お店の中は、勤め帰りのビジネスマン、OLさんでいっぱい。皆、私より若いな~と思っていたら、隣の席の人が、私と同年配で、ほっとしたり。

こうしてまた一つ、素敵な寄り道スポットを見つけることができました。
次はステーキだな。うん。

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修善寺の,駅からは少し離れた山の中(と言いたい)にある,「隠れ家」的なカレー屋さんです。
私が訪れたこの日は雨。天井の高い店の中も,お客様は私の他に1組だけで,ひっそりとしていました。
けれども,そんな静かなひとときを過ごせることが,この店を訪れることの,いちばんの楽しみであるかもしれません。もちろん,お店には繁盛してもらわないと困りますけれど。

テイストは欧風。しっとりと深みのある味わいが楽しく,伊豆の旅を楽しんでいる人のランチにはうってつけでしょう。私はと言えば,仕事に向かう途中で,アポの時間を気にしながらの昼ご飯。仕事で,このような所に行けたことが,役得であるような,でものんんびりとした気持ちにはなりきれないことが,損であるような。

そのうちに,仕事でない旅で出向いてみなければいけません。

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横浜・元町 下前商店 カレーライス

仮にグーグルに「横浜 カレー」とキーワードを入れて検索しても、このカレーがヒットするまでには少し時間がかかるかもしれません。下前商店とは、そもそもどんなお店なのか。ラーメン屋さんです。それもカウンターだけ10席あまりの小さなお店。横浜の元町通りのいちばん海寄り、元町プラザの脇を入り、フランス山に登る坂道を脇目に進んだ先の坂の下にあります。こう言えば、解る人は解るし、解らない人は解らない。およそ食べ物屋さんがあるのにはふさわしくない、ひっそりとした一画。

そういう不思議な場所でやっているラーメン屋さんが、何故かメニューに加えているカレー。味の方も、神秘的ですらあります。

一口食べた瞬間、味がないのか、とも思いました。けれども、後からちゃんと深みが伝わってくる。そして凄く辛いカレーです。カレーの辛さには色々な種類のものがあると思うのですが、このカレーは、胡椒辛い感じ。けれども、辛さにだけ頼っているわけではなく、そこも凄いと言えば凄いし、不思議といえば不思議。
 
具は、ポークでしょうか。トロトロに煮込んだ少し大きめの塊がゴロリと一つ。そのほかに具はなし。「このカレーの美味しさが解らない奴は、リピーターにならなくていいよ」と、なんだか、カレーにそんなことを言われた気分。

けれども、です。遠くから横浜に遊びに来た人が、元町に来て、わざわざ路地裏に分け入り、看板もろくに出ていないようなラーメン屋さんに入り(私が行った時は、店の前に脚立が広げてあって、そこに店の名前を描いた旗が差してあった)、この見た目にはなんとも無愛想なカレーを注文するのか、そして食べて満足するのか?凄~く、微妙である気がします。

無口な奴って、いい奴であっても付き合いにくかったりします。で、そいつを人にどう紹介するのかにも悩まされる。いくら言葉を費やしても、真意が伝わらないような。そして、何も言わず、付き合うことがでれば、その良さが解ってくる…。

人格を感じさせるカレーというのも、珍しいものです。
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 先日、元住吉に出かけたのは、そもそもその前日に道に迷ったことが発端でした。

 クルマで走っていて、道に迷い、偶然インド料理店に出会ったのですね。こういうのを何と言うのでしょう?
類は友を呼ぶでもないし、とおあれ、その時の記録です。

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クルマで走っていて、道に迷いました。道はどうやら、元住吉駅の方に続いている風情でしたが、少しずつ道幅が狭くなり、行き止まりになっているといけないと思って、小さな交差点を左折したら、そこにカレー屋さんがあった。そういうことです。

偶然に見つけたカレー屋さん、というよりもインド料理屋さんは、インテリアもとてもお洒落。建物の中に魔法使いのお婆さんが住んでいたというわけではなく、インド人らしいウェイターさんが「セットがお得ですよ」と言って、メニューを置いていっただけでした。

写真はアルゴビという、ジャガイモとカリフラワーのカレー。水分の少ないもっさりとしたカレーですが、それぞれの風味が存分に楽しめる、私の好きなカレーの一つです。

しかしなー、お客さん、自分以外は皆カップルか女性グループだもんなー。インド料理はいつの間にこんなことになってしまったのだ?とも思いましたが、あまり置いてあるところが多くないアルゴビを食べたくなったら、ここに来ればいいや、とも思ったのです。

問題は、この店にもう一度来るには、どこをどう走れば良いのかが、まるで解っていないこと。
かくのごとく、大人の話というものは、夢のないものなのであります。

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と、ここまでが、フェイスブックにアップした内容です。

元住吉という駅名は、この地域が、昔、住吉町と名乗っていたことに由来するのだそうで、地形は住吉神社にちなんだものだったのでしょうね。
昼間に出直してみても、駅前は、クルマでは走りづらい道の作りでした。
それでも、それがゆえに、駅前の通りは歩行者天国のような雰囲気となっていて、それがあってのあの町の活気だったような気もします。
 
 これから、駅前の道を狭く造り直すなどということは、防災の点からも望ましいことではないのでしょうが、クルマ最優先の町作りは見直しても良い時期なのではないかと思います。

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 写真はカシミールカレー。
 銀座・デリーのカシミールカレーにとてもよく似ています。
 昔は真似と表現したのですが、最近はリスペクトとも言うのだそうな。
 いずれにしても、自宅からは銀座より近いし、ストレートに辛くて美味しいカレーが食べたくなったら、こちらに来てもいいなと思いました、とそう書いたところ、フェイスブックの友人からは、「デリーからの暖簾分けです」と、フォローを頂きました。

 なるほど。それであれば、こちらも安心して辛さを楽しめるというものです。カレーを食べるためだけに、横浜から銀座まで出向くのはたいそうだけれども、戸塚近辺に何か用事があった時は、気軽に立ち寄ることができる。暖簾分けの効用は大というところでしょうか。

 私が訪れた当日も、お店の中は、恐らく近所から来たのであろうグループ客で満員。
 飾らないところが良いのでしょうね。
 他にもいろいろなメニューがあって、それぞれに上質な味を楽しめそうな雰囲気でした。


Eiji Ikeguchi

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「シャッター通り」というほどではないにしても、名湯とも言われている宇奈月の温泉宿街も、活気の感じられる状態ではありませんでした。午後6時半を過ぎると、早じまいをしてしまう店も多く、それは飲食店でも同様でした。

 ホテルにチェックインしてすぐに街に出て、けれども歩いているうちに店が閉まってゆきます。「これは下手をすると、夕食抜きになる。あるいはコンビニ弁当か、ホテルの自販機のカップヌードルかなあ」と覚悟し始めたところで、「ラーメ...ン」と書かれた提灯を発見。何となく、居酒屋っぽい雰囲気ですが、提灯が出ているのだからラーメンくらいはあるのだろうと中に入ります。

 カウンターに座り「飲まないのですが、食事はできますか」と訊くと、「ウチはやっていないんです」と、お店の人に返事。「なら、ラーメンの提灯は出すなよなー」と、それくらいのことで怒るつもりはありませんが(怒っていますが)、すんなりとその店を出ます。

 もう一本別の路地へ入り、ここで何もなければ、街の入口まで長躯歩いて、コンビニの唐揚げ弁当だなあ、と覚悟したあとに見つけたのが、このささやさんでありました。

 このお店もなんだか居酒屋然としていましたが、「食事だけできますか」と訊くと「どうぞ~」と愛想のよい返事。お店の中は満員でしたが、カウンターのいちばん店の入口寄りに一席だけ空けて貰えました。カウンターの隣に座った中年カップルは、カンパチか何かの刺身でチュ―ハイか何か飲んでいる様子。男と女の愛情表現の違いについて、グダグダと話しあっています。知りません。カウンターの中では、私と同じくらいの歳の女性が2人、ちょこまかちょこまかと忙しそうに働いています。最初のお店は、お客さんは一人だけでした。やっぱり、一生懸命働いている人がいる店が流行るのでしょうね。

 写真はカツカレー890円。注文してから肉を切って叩いたトンカツは、もちろん熱々でしたが、それならもうちょっと美味しくなりそうなものなのにとも思えた。それにしても、カレーをかけるのは、少しもったいなかったようです。
 
 カレーソースの味は見てのとおりで、まずまずといったところ。もしかしたら、私はこのカレーを次に食べることはないのかもしれません。まさに一期一会。カレーとは人生そのものでもあるわけです。

 もっとも、気持ち良くお店に入れてくれたことには大感謝。次の朝、午前11時前にお店の前を通ったら、レストランとは書かれてあったようだけれど、開店の準備をしている雰囲気はまるでありませんでした。やっぱり、「夜型」のお店なのかもしれません。

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